その答えがロボット犬です。
AI搭載のロボット犬が爆弾を処理する
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新しいロボット犬は、従来の爆弾処理ロボットとは異なります。
まず、自律移動機能により障害物を回避しながら、階段を上ったり、狭い路地を進んだりできるようになっています。
ドローンとの連携も取り入れられています。
上空からドローンが監視して安全なルートをリアルタイムで解析し、ロボット犬に伝えてくれるのです。
またロボット犬は、搭載された赤外線カメラや化学分析センサーを用いて爆発物の位置や成分を特定することができます。
AIによる脅威識別機能を活用し、爆発物の種類や危険度をリアルタイムで分析し、最も安全な対処法を決定できるのです。
最後に、ロボット犬は適切な処理方法を実行します。
例えば、遠隔操作によるロボットアームで爆発物を安全な場所へ移動させることが可能です。
また、ロボットアームや射撃によって、安全のうちに爆発物をその場で爆発させることもあります。
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そして、研究チームがこの技術を実際の爆弾処理シナリオでテストしたところ、ロボット犬は迅速に爆発物を特定し、処理できると分かりました。
この演習では、基本的に人間のオペレーターがロボット犬を遠隔操作しましたが、ロボット犬のAI機能により、多くのタスクをロボット犬に任せることができました。
そのおかげで、オペレーターはより重要なタスクに集中することができたのです。
将来的にはほとんどのタスクをAIに任せることも可能かもしれません。
人間が立ち入ることなく爆発物を処理できるため、爆弾処理班の安全性が大幅に向上するはずです。
とはいえ、AIの誤作動やサイバー攻撃のリスクといった課題も残されています。