48cmのきれいな魚体だ。「エサはオキアミ、完全に居食いでした。ほんの少し前からがボラのダンゴアタリが出始めていたのでひょっとしてと思って…」と笑顔でコメントしてくれた。

この1匹で「さあチャンス到来」とサオを持つ手に力が入るが、そんな意気込みとは裏腹に小さなアタリは出るが本命にたどり着けない。
午後からは数カ所で短時間ながらボラの寄りが見られたが、状況に変化はない。それでも、午後3時までにらしいアタリのバラシが3回ほどあり、まだまだ期待が持てそうな予感がした。
2匹目は登場せず
当日の納竿時刻は午後4時40分。残り1時間40分となったが、誰ひとり諦める参加者はいない。納竿時刻までにもう一度時合いがきてほしいと期待したが、残念ながら2匹目のクロダイの姿を見ることはなかった。
冬の釣りはこんなもの。重要なのは釣り場によって自分がどういう組み立てをし、どうやって攻めるかということ。いかにボラを寄せるか、また寄ったボラをいかにサオ下にとどめるが最大のポイントだ。太郎さんの言葉で実釣教室は無事終了となった。
今回の実釣教室によってそれぞれが何かを得て少しずつスキルアップしたはず。これこそが、このサロンの本筋なのだ。

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>