セルジーニョ 写真:Getty Images

 かつて鹿島アントラーズに在籍していたブラジル人MFセルジーニョは2月2日、中国1部の長春亜泰から北京国安へ完全移籍し、MFダワン(元ガンバ大阪)とチームメイトに。帰化・中国代表入り消滅の可能性が取りざたされているが、現地メディアが同選手の今後について報じている。

 2020年1月に鹿島から長春へ完全移籍し、長春での5シーズンにわたりプレーしたセルジーニョ。帰化や中国代表入りの可能性を巡っては、中国メディア『トゥナイト』が2024年10月17日に「本人が帰化の意向を固めた」と伝えると、『捜狐』も30日に「先週、セルジーニョ本人が帰化に同意した。帰化にむけての交渉は北京国安が行っている」としていた。

 そのセルジーニョは2025年1月に「中国での居住期間が5年以上」という帰化の条件を満たしたほか、北京国安への移籍も正式決定。しかし『捜狐』は2月1日に「セルジーニョの帰化手続きで問題発生。2025年3月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選までに、中国代表入りの可能性は低い」と伝えている。

 くわえて同メディアは9日、北京国安がセルジーニョの帰化を断念するケースを想定。「選手登録期限である2月18日までに帰化手続きが完了しなければ、彼は外国籍選手としてプレーすることになり、中国籍を捨てることになる。これにより彼は高額年俸を得られないほか、将来的にはブラジルへ戻るかもしれない。彼にとっては避けたいシナリオだ」と、早くも北京国安退団の可能性を報じた。

 なお『捜狐』は、セルジーニョの帰化手続きで問題が起こっている理由として、「彼はブラジルとイタリアの国籍を有している。イタリア国籍を離脱手続きの際に問題を抱えた」としている。