■石油連盟は「ガソリンは凍らない」と断言
まずは「石油連盟」に、今回の現象について話を聞いてみる。
すると、同連盟の担当者は「写真を見ただけでは、責任ある回答はできかねます」と前置き。続けて、「気温が氷点下となる時間帯もあったとのことでしたが、ガソリン単体では、氷点下前後の温度では凝固しません」と、断言している。
その詳細について、「JIS規格で定められているものではございませんが、製品データシートなどの資料によれば、自動車用ガソリンの凝固点は-40℃以下とされております」「もちろん『以下』ですので、-40℃で凍る、という意味ではありません」と、補足してくれた。
そのため、今回誕生した結晶は「ガソリンそのもの」ではなく、漏れたガソリンの気化熱により凝固した「周辺の水分」を多く含んでいるのではないだろうか。
石油連盟の担当者も「ガソリンが漏れているという前提条件であれば、こちらの物質に漏れたガソリンが混入している可能性がございますので、
安全を確認するのであれば、漏れたガソリンをきちんとふき取ったうえで、バイクを整備に出された方がよろしいと思います」と語っていた。