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2025シーズン開幕まで残り1週間を切った明治安田J1リーグ。2024シーズンは黒田剛監督率いる町田ゼルビアの、ロングスローにおけるタオルの使用、パリ五輪U23日本代表FW藤尾翔太によるPK直前の水かけ行為がトピックのひとつになった。こうしたアクチュアルプレーイングタイムに関わる行為を巡る議論が収束しないなか、清水エスパルス秋葉忠宏監督のコメントが話題を呼んでいる。
プレー強度の高さやロングスロー等を武器に、2024シーズンにヴィッセル神戸やサンフレッチェ広島と最終節までJ1優勝争いを繰り広げた町田。黒田監督は徹底して勝負に拘る姿勢を貫いているが、サイドラインに置かれたタオル、PK直前にボールを濡らす行為に一部から批判が。ファウルやボールとは関係ない場所でのプレーも議論の対象になっている。
そんななか、2月8日放送のスポーツ番組『みなスポ』(SBS静岡放送)では秋葉監督のインタビューが公開。J1開幕を前に、清水指揮官は「お客さんがいて、ボールを拭いている姿を見たいのか」「(観客は)フットボールを見に来ている。それじゃなきゃ、静岡のクラブは許されない」などと語っている。
このインタビュー内容は、一部のコメントが切り取られる形で拡散。「ロングスローに対しての秋葉監督の言葉大好きすぎる」「This is 秋葉」「いいこと言うね」などの称賛が相次いでいるほか、「ボールを拭いてでも、それでゴール決めて勝つなら、そっちの方がいいんだろうな」など、町田を意識したコメントも見受けられるなど、ロングスローやアクチュアルプレーイングタイムに関する議論が再燃している。
ただ一方で、「こういう切り取り方されて悪意にされるのが迷惑」「ロングスローは準備があるからアクチュアルプレーイングタイムが短くなる、お客さんはスピード感あふれる試合を観たいだろうと思うので、ロングスローはやりたくないって言った。なぜそんなところで切るの?」という声も。一部SNSユーザーによる秋葉監督のコメントの切り取り方が、誤った解釈を誘発させるという指摘が相次いでいる。