今の人類社会の崩壊は、案外すぐそこまで来ているのかもしれない――。

 1972年、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、コンピューターモデルを使って人類社会の崩壊時期を予測した。その結果は、21世紀半ば、2040年頃という衝撃的なものだった。まるでSF映画のような話だが、果たして、私たちの社会は崩壊への道を歩んでいるのだろうか。

コンピューターモデルが示す「成長の限界」

 MITの研究チームは、人口、天然資源、エネルギー消費量などのデータパターンを分析するコンピューターモデルを開発し、社会の崩壊時期を予測した。

 研究結果はローマクラブによって発表され、人口増加や資源の枯渇など「成長の限界」が社会崩壊の要因となると指摘された。