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かつて横浜F・マリノスに在籍していたブラジル人FWエリキは、2025年1月に町田ゼルビアと契約更新。しかし明治安田J1リーグ開幕節のサンフレッチェ広島戦まで残り1週間となった今もなお、チームに合流していない。ブラジル国内では町田退団報道が飛び交っているが、同選手の獲得にむけて巨額の移籍金を用意するクラブも存在するようだ。
エリキの去就を巡っては、ブラジルメディア『ge』が1月30日に「彼は2024シーズンでアジアでの5年半の活動を終えた」と報道。これによると、同選手は「僕のキャリアの中で、アジアでのプレーは特別だった」などと、横浜FM、長春、町田での在籍期間を振り返ったほか、「(母国復帰の可能性は)絶対に排除できない」と語ったという。
一方で選手本人は2月6日、町田のユニフォームを身にまとう自身の姿をインスタグラムにアップすると、「すぐに戻ってきて頑張ります I’ll be back soon to do my best」と投稿。一部のファン・サポーターからは町田残留を確信する声が挙がっている。
しかしブラジル人ジャーナリストのホルヘ・ニコラ氏は、7日に「ヴァスコ・ダ・ガマからのオファーは、エリキの代理人を喜ばせた。町田との契約解除を試みている」と、ブラジル1部ヴァスコ・ダ・ガマ移籍の可能性を報道。同クラブは2025シーズンからファビオ・カリーレ氏が指揮しており、この元V・ファーレン長崎監督がエリキの獲得を望んでいるという。
さらにブラジル人ジャーナリストのロマーリオ・ジュニオール氏は、8日に「サントスはブラジル代表FWネイマールを獲得した後も、重要な選手を探している。クラブ経営陣はエリキを高く評価している」とリポート。
ヴァスコ・ダ・ガマと争奪戦を繰り広げる可能性を伝えた上で、「サントスはエリキを完全移籍で獲得するために、最大で移籍金1200万ユーロ(約18億8000万円)を用意しているが、問題は日本のクラブが彼を放出するためにオークションを開催していることだ」としているが、サントスにこれほど巨額の移籍金を支払う余裕があるかは不明だ。