
ブラジル人FWラファエル・ハットンは2025年1月、ブラジル1部ECバイーアからセレッソ大阪へ期限付き移籍。アルビレックス新潟時代以来、10年ぶりのJリーグ挑戦となったが、本人がその裏側を明かしている。
ECバイーアの情報を専門に扱うYouTubeチャンネル『SOU MAIS BAHIA』では、2月8日にジャーナリストのマテウス氏とハットン本人の対談動画が公開。同クラブ退団が決まるまでの過程について、こう語っている。
「(バイーア退団、C大阪移籍は)そう簡単なものではなかったよ。僕はサルバドールでとても幸せだったからね。街並みやクラブに満足していた。妻と娘もいつの間にかサルバドールでの生活に慣れていたからね」
「それでもバイーアを退団したのは、出場機会の少なさにある。70試合ほどプレーしたけど、スタメンで出られたのはほんの数試合だった。このクラブ、そしてファン・サポーターのことが好きだったから、残留を望んでいた。でも契約に甘んじて満足するわけにはいかない。僕はプレーするのが好きなんだ」
また本人は、妻がガンの治療を受けている現状を告白。早ければ1カ月ほどで完治することを理由に、Jリーグ再挑戦を決断したことを明かしたほか、2025シーズンへの意気込みも語った。
「C大阪での目標は、コンスタントにプレーして、ゴールを決めること。もしかしたら、クラブが僕を完全移籍で獲得してくれるかもしれない。バイーアではいろいろなポジションをこなしたけど、ここでは9番(センターフォワード)としてプレーすることが多い。日本ですべてがうまくいくことを願っているよ」
現在29歳のハットンは、2015年8月にポンチ・プレッタから新潟へ期限付き移籍も、J1リーグで出場機会を得られず、同シーズン限りで退団していた。新潟退団後はブラジル、韓国国内クラブを渡り歩き、2018年夏に欧州挑戦。2021年8月末にはスロバキア1部SKスロヴァン・ブラチスラヴァからトゥールーズへ完全移籍し、FWオナイウ阿道とポジション争いを繰り広げていた。