アダム・イダ 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップのセルティックは、今冬の移籍市場の締切(2月3日)直前に日本代表FW古橋亨梧をフランス1部のスタッド・レンヌへ放出し、ブレンダン・ロジャーズ監督は最前線のオプションを失うことになった。クラブはスロヴァン・ブラチスラヴァ(スロバキア1部)のFWダビッド・ストレレツの獲得を模索していたが、最終的に交渉はまとまらず、補強なしで移籍市場を終えた。

 新たなFWの加入がなかったことは一部のセルティックサポーターにとっては不安材料となったかもしれないが、古橋とポジションを争っていたFWアダム・イダにとっては好都合だったようだ。5日にセルティックTVのインタビューで本音を明かしている。

 イダは、新たなストライカーが加わらなかったことについて「プレー時間が増えるのは嬉しい」と前向きな姿勢を示しながらも、「補強の決定権は自分にはない」と冷静に語った。

 また、「うちには優れた若手ストライカーが揃っている」と強調し、2022年から2024年末までアイルランド1部シャムロック・ローヴァーズにローン移籍し好調だったFWジョニー・ケニーにも言及。「FWジョタの復帰やジョニーの加入で、チームは十分に強化されている」と自信を見せた。

 古橋の穴を埋める役割についても「これが自分の望んでいたこと。だからこそ去年(2024)セルティックにきた」と話し、大きな責任を背負う覚悟を語った。

 今2024/25シーズン古橋の控えに回ることが多かったイダは、35試合で11ゴールを記録。UEFAヨーロッパリーグ(EL)アストン・ビラ戦(1月31日2-4)で2ゴール、リーグのマザーウェル戦(2月3日3-1)とダンディー戦(2月6日6-0)で得点するなど、ここにきて調子を上げている。古橋の後継者としてセルティックを牽引するのは間違いなさそうだ。