ヴィッセル神戸 写真:Getty Images

 韓国人FWチョン・ジェヒは、2024シーズン限りで同国1部の浦項スティーラーズを契約満了により退団。FW石田雅俊(元ジュビロ磐田)や吉田達磨コーチ(元徳島ヴォルティス監督)擁する大田ハナシチズンへ移籍したが、ヴィッセル神戸が同選手の獲得を逃していたという。

 現在30歳のチョン・ジェヒは、身長174cmのウインガー。FC安養をはじめ韓国国内の複数クラブを渡り歩いたほか、2021年には兵役期間を終了。浦項には2022シーズンから3年間在籍していたが、2024シーズンの韓国1部リーグ戦では36試合の出場で8ゴール4アシストと結果を残していた。

 2024/25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)では、12月3日開催の神戸戦で1ゴールを挙げ、勝利に貢献したチョン・ジェヒ。神戸戦後、韓国紙『毎日経済』のインタビューでは自身の去就について「少し敏感な部分なので、僕はここで何か言うのは難しい」と明言を避けていたが、1月17日に大田への加入が正式決定している。

 ただ韓国の一部情報筋によると、韓国国内の複数クラブや神戸がチョン・ジェヒの獲得オファーを提示していたとのこと。神戸はACLEでのパフォーマンスを高く評価したとみられるが、争奪戦で敗れたという。

 なお神戸は、DFマテウス・トゥーレル、FWジェアン・パトリッキと2025シーズンの契約更新で合意したほか、ブラジル1部コリンチャンスからDFカエターノを獲得。FW武藤嘉紀の残留もあり前線の補強はないが、外国籍枠に余裕があるだけに更なる外国籍選手獲得の可能性も考えられる。