南野拓実 写真:Getty Images

 吉本興業は2月5日、コンプライアンス違反の疑いがあるとして一部所属タレントの活動自粛を公式発表。漫才コンビ「ダイタク」の吉本大氏、「9番街レトロ」のなかむら★しゅん氏がオンラインカジノに関与したとして警視庁から任意の事情聴取を受けたと報じられているが、芸能界のみならずサッカー界でも以前にオンラインカジノの問題を巡り議論が白熱。日本代表MF南野拓実擁するASモナコと『カジノシークレット(Casino Secret)』(以下CS)のパートナーシップ契約に、日本サッカー協会(JFA)の元関係者が反応していた。

 2022年6月にリバプールから南野を完全移籍により獲得したモナコは、CSが今後2年間にわたり日本公式オンラインゲーミングパートナーとなると、同年8月にアナウンス。パートナーシップ契約が満了を迎えるタイミングの2024年8月には、CSと新たに2年間の契約を結んでいる。

 また両者のパートナーシップ契約延長を受けて、モナコの公式Xアカウントでは南野のメッセージ動画が公開。同選手は「皆さん、こんにちは。ASモナコの南野拓実です。CSとASモナコは今シーズンも日本公式オンラインゲーミングパートナーとしてコラボ企画をたくさんお届けします。どちらもフォローして最新情報をお見逃しなく!引き続きASモナコとCSのサポートをよろしくお願いします」とコメントを残していた。

 ただ日本ではオンラインカジノに賭けることは違法。一部メディアは2023年、当時の内閣総理大臣である岸田文雄氏の国会答弁をもとに「CSが日本で提供するサービスは違法」「モナコのパートナーシップ戦略は違法行為を前提としている」と主張すると、国民からはオンラインカジノに対する否定的な声が湧き起っている。

 また元電通本社スポーツ局オリパラ室営推部長、元JFAマーケティング担当部長である満田哲彦氏は、モナコ公式Xアカウントによる南野出演の動画投稿を引用した上で「おいおい、大丈夫なの?」と投稿していた。