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今年9、10月にチリで開催のFIFA U20ワールドカップ予選を兼ねたAFC U20アジアカップ2025が、2月12日から3月1日まで中国で開催される。東南アジアからは予選を勝ち抜いたタイとインドネシアの2か国が出場。このうち、タイは最多12回の優勝を誇る韓国、日本、シリアという強豪揃いのグループDに割り振られてしまった。
U20タイ代表は今大会に向けた準備として3試合の親善試合を行ったが、中国に1-1、イラクに0-1、カタールに0-2と3戦連続で白星を逃しており、不安の中で開幕を迎えることになりそうだ。
2月14日に行われる初戦の相手のU20日本代表は、最近のトレーニングマッチでJ3の長野パルセイロに3-1で勝利(得点者:大関友翔、高岡伶颯、斎藤俊輔))と結果を出している。U20日本代表はこの後、2月7日にU20オーストラリア代表と親善試合を行う予定。
U20シリア代表も直近の親善試合で、U-20インド代表に6-1、U-20インドネシア代表に2-0、U-20ヨルダン代表に2-1で勝利するなどチームをしっかり仕上げてきている。タイにとって、最も実力が近いと予想されるシリアが好調を維持しているため、グループリーグはさらに困難なものとなりそうだ。
U-20韓国代表は直近の親善試合でU-20イラク代表と1-1で引き分けているが、内容的には韓国が優勢だった。韓国は日本と同格と考えられ、タイを遥かに上回る評価を受けている。エメルソン・ペレイラ監督率いるU-20タイ代表にとって“死の組”であることに変わりはなく、国民の多くがタイの早期敗退を予想している。
タイスポーツマネジメント研究所が最近実施したアンケートでは、31.23%がタイの「グループリーグ敗退」を予想。26.12%が「ほぼチャンス無し」と回答し、「グループリーグを突破する」と予想した割合は14.66%にとどまった。