2020年に、新型コロナウィルス禍が始まったときを思い出そう。「知識がある」と称するセンモンカがあらゆるメディアに顔を出し、人知の限界を超えたレベルまで「クリーンであれ」と要求し、実現させればNew Normalな「キラキラした」社会へ行けると高唱した。で、どうなりました?
彼らは「国民の不安を鎮める」と自称したけど、実際には彼ら自身こそが不安の供給源だった。そうしたマッチポンプを止めるには、安心を回復するしかない。ホンモノの言論人は、コロナ禍の最初から最後まで、一貫してそう書いてきた。
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100年前の少女たちに学ぶ「成熟による安心」 ~映画『フェアリーテイル』とコロナパニック~(與那覇 潤:歴史学者)#私が安心した言葉|「こころ」のための専門メディア 金子書房
2020年の疫病と不安
世の中には2種類の人がいる。「不安」で他人を動かそうとする人と、「安心」でそれを行おうとする人である。 もちろん正確には、存在するのは2種類の「行為」であって、同じ人が双方のやり方を使いわけることもある。ただ、ここでは伝わりやすくするために、あえて「2種類の人」と書かせてほしい。 ...
で、まさに今回『NEON TOUR』に寄稿のお誘いをいただいた理由が、コロナだったわけです。拙著『歴史なき時代に』(21年6月刊)を読んでくださった中村さんから、熱いお手紙をいただいて実現に至りました。
コロナ禍の自粛により、昔ながらの飲食店が廃業に追い込まれることへの危機感も、前作『NEON NEON』が刊行されるきっかけだったとか。不安に煽られ、バッシングが加速していた当時は、酒蔵 力さんを訪れても純粋に取材のみで、実際の飲食は控えるほどだったといいます。
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なので力のオリジナル串、「骨ボール」も全員が初体験。うまい!
そうした社会パニックの暴力を、繰り返さないためには、なにをすべきか?