浦和レッズ 写真:Getty Images

 浦和レッズは2月5日、2025シーズンの明治安田J1リーグ一部ホームゲームで価格変動制「ダイナミックプライシング(DP)」によるチケット販売を導入すると公式発表。一部のファン・サポーター等から否定的な意見が相次いでいる。

 クラブの発表によると、3月に行われるホームゲーム2試合(対柏レイソル・ファジアーノ岡山)を対象に、一般販売(Jリーグチケット、チケットぴあ、セブン‐イレブン店頭販売)で販売する一部席種でDP制を導入。料金設定は、過去や販売期間中の販売実績を基にダイナミックプラス株式会社が独自の価格算出技術を活用し行われるが、REX TICKETで販売しているチケットの価格変動はないという。

 このDP制導入を巡っては、ネット上で「まさか浦和でダイナミックプライシングという言葉を聞くとは思っていなかった」などと驚きや戸惑いの声が。「平日の試合もあるから良いと思う」など前向きなコメントがある一方で、「ダイナミックプライシングそのものに反対」「浦和サポーター向けにはRexクラブへの誘導かと思うが、嫌な感じ」「札幌みたいに、アウェイ席の値段がものすごく上がるということは避けてほしい」といった反対意見も湧き起こっている。

 2020年の新型コロナ感染拡大以降、北海道コンサドーレ札幌やアビスパ福岡など多くのクラブで導入されているDP制だが、ファン・サポーターからは「値段が高い」などの声が挙がるなど、DP制に対する反対意見は根深い。

 また2023シーズンのJ1最終節・札幌対浦和では、浦和在籍歴のある小野伸二氏の引退試合ということもあり、アウェイエリアで1席あたり8000円以上(大人1名)に跳ね上がったことで話題に。浦和サポーターからの反発を招いていただけに、今回の浦和ホームゲームにおけるDP制導入を受けて「今年からダイナミックプライシング導入と聞いて、札幌戦のビジター自由席を9000円にと思いましたが、今年の試合日程を何回見直しても札幌戦が見つからないんですよ。理由をご存知の方、いらっしゃいませんかー?」といったコメントも見受けられる。