リーグ3連覇を目指す神戸は、この大会を制し良いスタートを切りたいところ。昨季の主将MF山口蛍の電撃移籍こそあったものの、FW大迫勇也やFW武藤嘉紀、FW宮代大聖など攻撃の中心を担う選手は健在。さらに怪我により長期離脱していたMF齊藤未月も1月21日に行われたトレーニングマッチで実戦復帰しており、MF井手口陽介やMF扇原貴宏らと共に今季は中盤を担う選手として活躍が期待される。
守備面では、ファジアーノ岡山から加入のDF本山遥に注目したい。神戸の下部組織出身の本山は、昨季岡山でリーグ戦25試合に出場。J1昇格プレーオフでは2戦連続ゴールでクラブ初のJ1昇格に大きく貢献した。センターバックや右サイドバックの他、サイドハーフなど複数ポジションをこなすことのできる選手だが、吉田孝行監督の下どのポジションで起用されるか気になるところだ。

5度目の優勝を目指す広島
2024シーズンは惜しくもリーグ2位に終わった広島。今冬トルコで行った1次キャンプのトレーニングマッチでは、欧州クラブを相手に5試合負け無しと良い仕上がりを見せている。この大会に過去4度出場している広島はこれまで全勝しており、今年は5度目の優勝を目指す。なお最多優勝は鹿島の6回。広島(4回)は2番目の成績となっていることから、相性の良い大会と言えるだろう。
補強の目玉は何と言っても昨季ジュビロ磐田でブレイクしたFWジャーメイン良。2024シーズンは32試合出場で19ゴールを挙げており、この得点力は広島にとって大きな武器となるはずだ。また、昨夏シーズン途中での加入ながら14試合出場8得点と躍動したMFトルガイ・アルスランは、トルコでのトレーニングマッチでも得点するなどコンディションは上々。今季さらなる活躍に期待できそうだ
中盤ではMF青山敏弘が現役引退。MF柏好文がヴァンフォーレ甲府へ移籍するなどの動きがあったが、新戦力として湘南ベルマーレからMF田中聡を獲得。さらに横浜FCからMF井上潮音も獲得し、ベテランが抜けた穴をしっかりと埋める補強ができている。なお井上は2021年から2シーズン神戸でプレーしており、J1リーグ29試合に出場している。古巣対決となるこの試合で、神戸サポータに成長した姿を見せられるだろうか。
