Jリーグ 写真:Getty Images

 Jリーグは2月3日、誹謗中傷やカスタマーハラスメント(カスハラ)への対応方針を発表。8日に行われるFUJIFILM SUPER CUPや、14日のJ1開幕を前に、増加する問題行動への姿勢を明確にした。

 声明では、選手やスタッフへの誹謗中傷が人権を侵害する悪質な行為であると指摘し、SNS上の違法・不当な言動には警察や弁護士と連携し、法的措置を講じる方針を示した。また、FIFA(国際サッカー連盟)の人種差別対策に沿い、試合中の対応手順も導入する。

 さらに、近年増加するカスハラについても厚生労働省のガイドラインを基に方針を策定。暴言や過剰な要求、SNSでの個人情報晒しなどを対象行為とし、悪質な場合には厳正に対処するとした。この方針に対してSNSではどのような声が聞かれたのだろうか。

 「明らかにレベルの低い審判を使う事はハラスメントに該当しないのですか?」「カスハラを盾に正当なクレームが入れれないようにならないといいね」「正当な批判すら誹謗中傷やカスハラだと言われたらただの言論統制でしかない」「カスハラ対策も大事ですが、審判団、レフェリーの質も上げてください」

 「ゴール裏への挨拶禁止にしてほしい、トラブルの元になる」「誹謗中傷と批判は違うのでしょうか?サポーターは、クラブのイエスマンしかダメなんでしょうか?何か反対意見を言うと、誹謗中傷になるのでしょうか?そのあたりの線引を明確にしてほしいです」

 Jリーグの新たな方針に対し、サポーターの間では“カスハラ対策”の重要性は認識しつつも、その適用範囲や運用の透明性に疑問を抱く声が上がっている。批判や意見表明まで規制されるのではないかという懸念もあるようだ。

 一方でJリーグは、サッカーが誰もにとって安全で楽しめる環境を維持するため、リーグとクラブが一丸となり毅然とした姿勢で臨むとしている。