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イングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが、7歳から過ごしたプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドを離れ、今2024/25シーズン終了までの期限付きで同リーグのアストン・ビラへ加入した。2月2日にビラが公式に発表した。
ユナイテッドとラッシュフォードの関係は決定的に悪化しており、クラブは彼の移籍希望が公になる前から放出に向けた動きを進めていたとUKメディアで報道された。問題の発端は、ラッシュフォードが2得点を挙げた12月1日のエバートン戦(4-0)後の夜遊び疑惑だった。
ユナイテッドのルベン・アモリム監督がこれを問いただすと、ラッシュフォードは誤解だと否定。口論に発展したとされ、その後リーグでのアーセナル戦(0-2)とノッティンガム・フォレスト戦(2-3)で連続してメンバー外に。UEFAヨーロッパリーグ(EL)のヴィクトリア・プルゼニ戦(2-1)で復帰したものの、56分で交代。さらに、マンチェスター・シティとのダービー前日のトレーニングでも低調なパフォーマンスを見せ、メンバーから外された。
これを受け、ラッシュフォードは12月17日に移籍希望を公言したが、クラブはすでに1月の移籍市場での放出を進めていたようだ。アモリム監督は、ラッシュフォードのトレーニングでの態度やピッチ外での行動基準を重視しており、改善が見られない限り起用しない方針を貫いた。ユナイテッドの経営陣はこの判断を全面的に支持し、チームメイトの多くも監督の決定に理解を示していたと伝えられた。
移籍を進める上で最大の課題はラッシュフォードの高額給与だったようだ。週給32.5万ポンド(約6,271万円)という負担を引き受けるクラブはなく、ユナイテッドは減俸を求めたが拒否された。最終的にビラが給与の75%(成績次第で最大90%)を負担する形で合意し、買取オプションは4,000万ポンド(約77億1,832万円)に設定された。