Jリーグ 写真:Getty Images

 2025シーズン明治安田Jリーグは、2月14日にガンバ大阪対セレッソ大阪の開幕戦が行われ、翌15日はJ2、J3リーグも開幕を迎える。そんな中で、同大阪ダービーをはじめ、今季J1初挑戦となるファジアーノ岡山やJ2のRB大宮アルディージャの試合で、チケットの転売行為が問題視されている。

 G大阪は、開幕戦となるC大阪戦(パナソニックスタジアム吹田開催)のチケット完売を1月25日にクラブ公式サイトで発表。また、転売行為についての注意喚起や、転売が確認できた際は「当該チケットを無効(入場不可)とする」可能性のあることや、「スタジアムからご退場いただく」可能性があると、対策を明記している。

 岡山を巡っては、2月15日にJFE晴れの国スタジアムで開催される京都サンガ戦の前売り券が、チケット売買サイト『チケジャム』で定価の2倍から4倍以上の値段で多数出品されている。また、RB大宮も、同日行われるJ2第1節モンテディオ山形戦のゴール裏ビジターサポーターゾーンの入場券が1枚12,000円と定価(2,800円)の4倍以上で出品されている状況だ。

 岡山対京都戦は4日時点で残席は車いす席のみとなっており、RB大宮対山形戦は全席種完売のため、キャンセル分等の再販がされない限り正規ルートでの購入はできない。需要が供給量を上回り、転売が多発する事態を招いた形だ。

 こうした行為はチケット不正転売禁止法で禁止されており、過去には逮捕者も出ている。

 タレントマネジメント等を行う株式会社STARTO ENTERTAINMENTは、同社所属の人気男性アイドルグループSnow Manのコンサートチケットが定価を大きく超える金額で大量出品された件を問題視し、転売が行われているチケジャムの運営会社を相手に裁判を起こす準備をしていることを、昨年12月に公式サイトで発表。不正に販売を行った者の情報開示請求を行ったが、運営会社側に拒否されたことで東京地方裁判所に発信者情報開示命令を求める申立を行っていたようだ。