国立競技場 写真:Getty Images

 2月8日に国立競技場で開催されるFUJIFILM SUPER CUP。2024シーズンのJリーグ王者ヴィッセル神戸と同2位のサンフレッチェ広島(神戸の天皇杯制覇によって繰り上がり)が対戦する。開催が約4日後に迫る中、チケットはまだ余裕がある状況のようだ。各所で招待券も多く出回っていることが明らかになった。

 今大会では、主催者であるJリーグが公式企画として抽選で10,000名を対象に、また日本サッカー協会(JFA)がJFAIDを持つ500名の会員を対象に、無料招待企画を実施。さらに冠スポンサーである株式会社富士フイルムビジネスイノベーションもプレゼントキャンペーンを行うなど、かなりの人数へチケットを無料配布している。しかし、こうした公式ともいえる企画が複数あるにも関わらず、表には出ていないところでもタダ券配りが各所で行われているようだ。

 神戸、広島の両クラブと直接的な関係のない某現役Jリーガーが代表を務めるサッカースクールでは、同大会のチケット無料配布が行われており、来場を呼びかけているとのこと。関係者によると、YBCルヴァンカップの決勝戦なども、チケットの売れ行き状況に応じてJリーグ関係者に集客の協力を促すケースがあるという。

 富士フィルム杯のチケットは3日の時点で、カテゴリ1やカテゴリ2を始め、複数の席種が空席ありの状況だ。SNSでは「招待企画を行っているけど、チケットが高い」といった声も複数挙がっている。国立競技場開催ではあるものの、対戦カードが関西、中国地方のクラブであることが入場券の売れ行きに影響している可能性は高いだろう。

 聖地である国立には、最終的にどのくらいの観客が足を運ぶことになるのだろうか。試合結果や内容と共に注目したい。