そうこうしていると、南風が入ってきたので予定より早く帰りの船が見えてきた。残された時間はあと少し。ここで沖の潮の中狙いを諦め、手前のサラシからゆっくり潮に向かって流していく作戦にすると、イトがピンっとアタリを捉えた。
早アワセは禁物。焦る気持ちを抑え、魚がしっかり走った上でアワセを入れるとサオが大きく曲がる。
口太グレ44cm登場
この引きはまさに!手前の根周りに注意しながら上げた魚体はきれいな44cmの口太グレ。今シーズンの本命にアジャストできていなかったので、タモに収まったときは大きな声が出た。サイズはそこそこだが、思うように釣果が上がっていないなかでの良型は格別うれしかった。

今年はホームグラウンドである錦の釣果があまりよろしくない。では釣果の上がっている所に行こうと思うのが釣り人だが、これまでたくさんお世話になってきたこの錦で、厳しいなかでもなんとか良型を上げることに価値があると思う。
今回は1月2日の釣行記をお届けした。3日以降も釣果に恵まれたのでまた次回の釣行記をお楽しみに。1月に入り寒さが増してきた。今年は特に水温が高いが、水温低下とともに寒グレシーズンが最盛期を迎える。良型グレを求めて磯に足を運んでもらいたい。
<週刊つりニュース版APC・時田祐介/TSURINEWS編>