1月29日(日本時間30日)ワシントンD.C.で発生したアメリカン航空の旅客機とアメリカ軍のヘリコプターの衝突事故は、米国史上20年以上ぶりに最悪の航空事故となり、67人の死亡が確認された。そこにはある陰謀論があったというのだが――。

墜落事故と「陰謀論」の真相

 今回の事故では、アメリカン航空の旅客機がアメリカ軍のブラックホーク・ヘリコプターと衝突し、乗客60人と乗員4人、さらにヘリコプターの搭乗員3人の計67人が犠牲となった。この事故の直後から、一部のネット上では「ヘリコプターはホワイトハウス避難訓練中だったのではないか」という陰謀論が広まり、議論を呼んでいた。

 しかし、1月31日(金)、米国防筋はこの説が事実であることを認めた。CBSニュースによると、ブラックホークに搭乗していた3人の兵士は、ワシントンD.C.への攻撃を想定した避難訓練を実施していたという。これは、大統領や政府要人を退避させる「政府継続計画(COG)」の一環とされる。COGとは、サイバー攻撃、核攻撃、テロ、自然災害などの非常事態において政府機能を維持するための5つの手順を指し、その中には要人や重要施設の保護も含まれる。

 ネット上の陰謀論者たちは、墜落したブラックホークが大統領の避難ルートを調査していた可能性を指摘していたが、その推測は的中していたようだ。国防当局者は、このヘリコプターがホワイトハウスからの避難経路をシミュレーションしていたことを認めている。

ワシントン航空機墜落事故、“陰謀論”が現実のものに…ブラックホークは「政府存続計画(COG)」の一環だった!?
(画像=ワシントン記念塔(手前)とホワイトハウス(奥) 画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)