レアル・マドリード サポーター 写真:Getty Images

 デロイト・フットボール・マネー・リーグ(Deloitte Football Money League)は、世界のサッカークラブの収益を分析し、毎年ランキング形式で発表するレポートだ。1月23日に公開された2025年版では、2023/24シーズンのクラブの収益に加え、給与支出の規模が明らかになった。

 イングランドでは、マンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドが高額な人件費を支払っているクラブだ。ユナイテッドの給与支出は約698億5,086万円で世界6位、シティは約771億8,327万円で4位にランクインした。両クラブとも収益の約57%を給与に充てている。

 給与支出が最も多かったのはスペインのレアル・マドリードで約812億3,539万円。しかし、同クラブの収益は約1,693億円に達しており、給与比率は40%と抑えられている。2位はフランスのパリ・サンジェルマン(PSG)で、約1,083億3,411万円を支出し、収益の83%を人件費に充てている。3位にはバルセロナが入り、約800億円を支出している。

 その他、イングランドのリバプール(5位)、ドイツのバイエルン・ミュンヘン(7位)、イングランドのチェルシー(8位)、アーセナル(9位)、アストン・ビラ(10位)などがトップ10入り。10位ビラの人件費である約482億5,645万円は収益の96%を占め、これはプレミアリーグの他クラブと比較しても非常に高い割合であり、財務バランスの観点からリスクが高いと考えられる。