谷口彰悟 写真:Getty Images

 ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)は、ジェフユナイテッド千葉から2024シーズンのJ2得点王であるFW小森飛絢を期限付き移籍により獲得。負傷離脱している日本代表DF谷口彰悟の代役確保も急がれるが、一時候補に挙がったサンフレッチェ広島DF荒木隼人などセンターバック獲得の見通しは立っていないという。

 パリ五輪U23日本代表GK小久保玲央ブライアンをはじめ、多くの日本人選手が主力として活躍しているSTVV。しかし谷口が2024年11月8日のリーグ戦でアキレス腱を断裂してから失速しており、第23節終了時点で5勝8分10敗と、16クラブ中14位に沈んでいる。

 またこの冬の移籍ウィンドウでは、小森の他に左サイドバックを本職とするDFシムン・ユクレラー、左ウインガーが主戦場であるFWディディエ・ランケル・ゼを獲得。フェリス・マズー監督は1月18日の時点で「さらに1,2人獲得する予定」と語っていたが、ベルギー国内の移籍ウィンドウが3日までであるなか、センターバックの新戦力獲得には至っていない。

 そんななかベルギー紙『HBVL』が2月1日に伝えたところによると、STVVのデイビッド・ミーカーズ会長は「(クラブ幹部からは)数週間前に新しいディフェンダーが来ると聞いていたが、まだ来ていない。そのことについて今は何も発言するつもりはない。強化部がその問題に取り組んでいることは把握しているが…」とコメント。

 同会長の発言を受けて、記事では「移籍期間は3日までであるが、センターバックの加入に関しては驚くほど静かだ」「STVVの会長は難しい問題を先送りにしている」と、否定的な表現も交えながらSTVVの現状について綴られている。

 『HBVL』は2024年12月17日の時点で、STVVが荒木の獲得に動く可能性を伝えていたが、同選手はすでに広島と2025シーズンの契約更新で合意している。2部降格の可能性があるだけに、日本人センターバックの獲得を逃すとなれば、シーズン後半戦の戦いに大きな影響が出そうだ。