ルーカス・ポドルスキ 写真:Getty Images

 かつてヴィッセル神戸に在籍していた元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキは現在、ポーランド1部グールニク・ザブジェでMF古川陽介(ジュビロ磐田から期限付き移籍中)とともにプレー。2024年12月、ザブジェと古巣神戸のパートナーシップ契約締結に貢献したことで話題を呼んだが、今後ザブジェでの影響力を強めて、日本人選手の海外移籍を促進する可能性があるという。

 ポドルスキは2024年12月に来日し、元チームメイトである日本代表OB槙野智章氏の引退試合でプレーしたほか、ザブジェの一員として神戸とのパートナーシップ契約締結式に出席していた。

 同選手について、ポーランドメディア『Przeglod Sportowy』は2025年1月10日に「ポドルスキはすでに編成面で非公式の活動を続けている」とした上で、「彼は最近、とある日本人選手とザブジェ移籍の可能性について話し合っている。神戸とパートナーシップ契約を締結したが、この方面からザブジェに引き抜く可能性について議論した。このパートナーシップ契約内容には両クラブ所属選手の移籍が盛り込まれている」とリポート。すでにザブジェの補強に影響を与えている可能性を報じていた。

 するとポーランドメディア『nz24』は2月1日、ポドルスキがザブジェの経営権を取得する可能性があると報道。同クラブはザブジェ市が所有していたが、市長の交代もあり経営権の売却が決定。1月31日までにポドルスキと同市に本社を構える医療機器メーカー『Zarys』が経営権取得のオファーを提示したという。

 すでにザブジェで絶大な影響力を誇っているポドルスキ。同クラブは2024年夏にジュビロ磐田から古川を期限付き移籍により獲得しているが、ザブジェのスポーツディレクターは以前、『Goal.pl』のインタビューで「ポドルスキ本人が磐田で古川を発掘し、彼ら(代理人など)と話した。そして最終的にここに連れて来たんだ」と語っていた。