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2月14日に開幕を控える2025シーズンの明治安田Jリーグ(J2、J3は15日開幕)。シーズンインが約2週間後に迫り、キャンプを終えて活動拠点に帰るクラブも増えてきている。Jリーガー達を支えるクラブスタッフは2,000人弱いると言われているが、その給料事情について複数の関係者に聞いた。
某J3クラブで通訳を務める人物によると、給料形態は選手と同じ年俸制となっており、基本給が約300万円で勝利給も支払われるという。1年ごとに契約更新または満了という形が取られるため、いわゆるプロ契約といっていいだろう。なお、基本給と固定給以外にも、支度準備金が支給され、家探しもクラブがサポートしてくれるケースもある。
勝利給は、選手以外にもコーチや通訳といった現場に立つ職種では支給されることも多いとのこと。年齢や経験にもよるが、一般的にはJリーグのクラブスタッフは年収280万円から400万円前後が多く、約450万円とされているサラリーマンよりも給与水準は低くなっている。
某J1クラブのスクールでコーチを務めた経験のある人物は、毎年契約を更新していき実績を積み重ねると給料は上がっていくが、それでも同年代の会社員達と比べると低くなると明かす。新卒や20代前半などは節約してなんとか生活ができるレベルということもザラのようだ。
また、Jリーガーの平均年俸はJ1が3,000万円から3,500万円前後、J2が400万円から450万円とされている。J3はアマチュア選手もいるため、平均値の計算が困難な状況だ。
スクールコーチやユース、ジュニアユースといったコーチ陣もトップチームの選手やスタッフ同様業務委託契約が大半で、1年ごとに契約更改を行う。そのため、能力や業績次第では1年で満了となることもあり、厳しい世界だ。正社員としての採用は営業部などを中心としたスタッフに多いようで、通訳やコーチといった現場で仕事をする場合は業務委託契約のケースも多い。