三笘薫 写真:Getty Images

 サウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)のアル・ナスルは、プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンに所属する日本代表MF三笘薫の獲得を断念したようだ。ブライトン側が売却の意思を持たないことを明確に伝えたため、交渉の継続は不可能と判断されたと、1月30日にイギリスの複数のメディアで伝えられた。

 アル・ナスルは、三笘に対して6,500万ユーロ(約105億2,573万円)のオファーを提示したと伝えられたが、ブライトンはこれを拒否し、アル・ナスル側がさらなるオファーを提示することが予想されていた。

 しかし、その後の交渉でブライトン側は売却の意志が全くないことを改めて強調し、どれほどの金額を提示されても方針を変えるつもりがないと伝えたようだ。加えて、三笘自身にもSPLへの移籍の意思がないことも伝えられていた。これにより、アル・ナスルも移籍実現の可能性がないことを認め、今回の獲得は諦めたとのこと。

 2021年にJ1の川崎フロンターレからブライトンへ加入した三笘は、ここまで全コンペティションで通算92試合に出場し18ゴール16アシストを記録。今2024/25シーズンのプレミアリーグでは、全23試合中でスタメンが20、途中出場3となっており、5ゴール3アシストを記録している。また、ブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督率いるチームの中で、今シーズン唯一プレミアリーグでフル稼働している選手となっている。

 三笘は2023年10月にブライトンとの契約を延長し、2027年6月までの契約を結んでいる。オファーを出したアル・ナスルが所属するSPLの移籍市場は、1月31日までとなっていた。