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ヴィッセル神戸は1月8日、DF初瀬亮が海外移籍に向けて交渉していることを公式発表。イングランド2部シェフィールド・ウェンズデイへの加入が決定的とみられるが、現地メディアが同選手の序列について伝えた。
初瀬の去就を巡っては、英メディア『スター』が1月16日にシェフィールドのトレーニング参加を伝えた一方で、「彼がそこにいた理由や、彼を新加入選手としてチームに迎え入れる可能性を視野に入れているのかどうかについては何も示唆されていない」と、この時点では正式契約の可能性にはやや否定的な見解を示していた。
ルーカス・ポドルスキが所属するポーランド1部グールニク・ザブジェやブンデスリーガへ移籍する可能性も報じられた初瀬だが、『スター』は21日になって「初瀬はトレーニング期間中に好成績を残したことから、実現する可能性は高い。指揮官は初瀬のことを認めた」とリポート。シェフィールドは1月31日までに同選手の獲得を公式発表していないが、現地の情報筋は「トライアルトレーニング参加の初瀬については、今後数日以内に正式契約する見込み」などと、イングランドの移籍ウィンドウ最終日である2月3日までに正式決定の可能性を伝えている。
そんななか、英紙『ヨークシャーポスト』は1月31日にシェフィールドの補強を特集。1月31日にMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)バンクーバー・ホワイトキャップスからスコットランド代表MFスチュアート・アームストロングを獲得したことに触れた上で、「シェフィールドのダニー・レール監督はさらなる補強を望んでいる。日本人のトライアル選手である初瀬はディフェンス陣の控え候補として見込まれている」と伝えた。
ただ一方で、指揮官はシーズン途中での新戦力獲得について「他国からイングランド2部リーグでのプレー経験がない選手を獲得すると、(適応するのに)やや時間がかかる可能性がある。短期的に何が本当に役立つのか、長期的に何が役立つのか考える必要がある。冬に獲得する選手は、翌シーズンには新たなレベルに到達できると分かるだけのクオリティーを兼ね備えた選手でないといけない」などとコメント。海外初挑戦の初瀬を即戦力として計算していない可能性を示唆したという。