
現役時代、マンチェスター・ユナイテッド(2004-2017)とイングランド代表(2003-2018)のレジェンドストライカーとして知られるウェイン・ルーニー監督(無所属)が、監督業への復帰に意欲を示した。その発言に対し、元チームメイトのガリー・ネビル氏(ユナイテッド1992-2011、イングランド代表1995-2007)の率直な反応が話題になっている。
ルーニー監督が1月30日に配信のポッドキャスト『Stick to Football(Sky Bet提供)』で「また監督に戻りたい」と語った直後、ネビル氏は驚きや呆れを込めたように「お前、本気か?」と短くも印象的な一言を放った。ネビル氏はユナイテッド時代からルーニーをよく知る存在だが、その率直なリアクションは、指導者としてのルーニー監督に対する世間の厳しい視線を反映しているようだった。
39歳のルーニー監督は、12月31日にイングランド2部(EFLチャンピオンシップ)プリマス・アーガイルを成績不振で解任されたばかり。就任後23試合でわずか4勝と低迷し、チームはEFLチャンピオンシップ最下位に沈んでいた。
それ以前にも当時EFLチャンピオンシップに在籍していたバーミンガム・シティ(2023-2024)やダービー・カウンティ(2020-2022)、そしてメジャーリーグサッカー(MLS)のDCユナイテッド(2022-2023)でも散々な結果を残してきた。
監督としての通算勝率は25.3%にとどまっているが、それでも本人は「適切なクラブなら戻りたい」と語った。しかし、これまでの結果を考えれば、その発言が現実と噛み合っているのかは大きな疑問が残るところだろう。
「今は急いで復帰するつもりはないが、正しい環境なら考える」と語る一方、これまでのキャリアを振り返り「どのクラブでも難しい状況の中で指揮を執ってきた。時には自分のやり方にこだわりすぎたかもしれない」と反省の言葉も口にしたルーニー監督。それでも「U-21チームの指導やコーチでも構わない。まだ若いし学び続けたい」と現場復帰への意欲は強いようだ。