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メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・レッドブルズが、プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーにチェルシーからレンタル移籍中のFWティモ・べルナーの獲得に動いている可能性があるようだ。1月30日にMLSの情報を扱う『MLS Multiplex』が報じている。
べルナーは現在まで、プレミアリーグでは期待されたほどの活躍を見せていない。それでも、そのスピードや決定力は依然として一級品であり、28歳という年齢を考えれば、キャリアを立て直す時間は十分に残されている。
MLSは「欧州でピークを過ぎた選手の移籍先」と見られることが多いが、べルナーはまだ衰えた選手ではなく、リーグにとって大きなメリットとなる補強であることを同メディアは指摘。レッドブルズは若手育成に定評があり、経験豊富な選手を加えることでチームのさらなる強化を狙っている。べルナーがMLSへ移籍すれば、プレー面だけでなくマーケティングの観点からもリーグ全体の成長につながる可能性が期待されている。
過去にも欧州で活躍した選手たちがMLSに移籍し、一定の成果を挙げている。例えば、元チェルシーのMFフランク・ランパード(現コベントリー・シティ監督)は、ニューヨーク・シティ時代(2015-2016)には29試合で15ゴール4アシストを挙げた。
また元リバプールのMFスティーブン・ジェラード(現アル・イテファク監督)もロサンゼルス・ギャラクシー(2015-2016)時代にはで34試合5ゴール15アシストを記録し、中盤の要としてチームを支えた。
欧州のスターたちがMLSで新たな舞台を見つけたように、べルナーもアメリカで新たな可能性を示すかもしれない。MLSは欧州のトップリーグに比べて試合のペースがやや緩やかで、フィジカルの酷使も若干抑えられる傾向がある。今後、べルナーの去就がどのように進展するか、引き続き注目される。