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かつて大宮アルディージャ、横浜F・マリノスでプレーしていたブラジル人MFマテウス・カストロは2025年1月、サウジアラビア1部アル・タアーウンから名古屋グランパスへ移籍。およそ1年半ぶりとなる古巣復帰を果たしたが、名古屋は同選手の移籍取引により巨額の収入を得たようだ。
現在30歳の同選手は、2014年にECバイーアから大宮アルディージャ期限付き移籍すると、2015年1月にバイーアへ復帰も、7月に再び大宮へ。横浜FM、名古屋と渡り歩き、J1リーグ通算189試合の出場で39ゴール、J2優勝(2015年)・J1優勝(2019年)・YBCルヴァンカップ優勝(2021年)と、日本で実績を積み重ねてきた。
また2022年9月にはトヨタ公式YouTubeチャンネルの番組で「日本代表のユニフォームを着てプレーしたい」などと、日本への帰化を視野に入れていることを明かしたことで話題に。日本のサッカーファンの心をつかんでいたが、2023年8月に名古屋からアル・タアーウンへ完全移籍。中東メディアは当時、アル・タアーウンがマテウスの獲得で移籍金300万ドル(当時約4億3000万円)を支払ったと報じていた。
アル・タアーウン移籍後もしばらく主力選手として活躍も、2024年3月にアキレス腱を断裂し、長期離脱を余儀なくされていたマテウス。10月3日のAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)第2戦で復帰したが、2025年1月までに指揮官の構想から外れると、アル・タアーウンとの契約を2025年6月まで残すなか、名古屋へ復帰している。
そのアル・タアーウンは1月31日、マテウスの去就について「双方合意のもと、マテウスと契約解除する」と公式発表。移籍金ゼロでのJリーグ再挑戦とみられるだけに、名古屋は同選手に関する取引で4億円以上の収入を得たとみられる。