昨2024年7月にセリエAのパルマへ移籍した日本代表GK鈴木彩艶について、同クラブのファビオ・ペッキア監督、GKコーチのバレリオ・ビスコンティ氏、フィジカルコーチのマルコ・フェローネ氏が、1月28日、フットボール・トライブの取材で高評価している。
26日に行われたミラン戦に出場した鈴木は、多くのファインセーブを見せたものの、PKを献上したり、アディショナルタイムにボールに触れながらも失点を許すなどし、パルマは2-3で逆転負けを喫した。若さゆえのミスがあるとはいえ、クラブのコーチングスタッフは鈴木の成長を見守っているようだ。
2019年に当時J2リーグに所属していたアビスパ福岡で監督やコーチを務めていたペッキア監督らは、その際イタリア語通訳を担当していた筆者に、鈴木の才能について次のように語った。
「このクラブ(パルマ)に加入する前から、彼(鈴木)は滅多に見られない才能を持っていた。反射神経や守備力はもちろん素晴らしいが、最大の特長はそこではない。狭いスペースでも自信を持ってボールを回し、両足で正確なパスを出せる点は、他のキーパーには真似できない。それによって攻撃の起点にもなっている。ここでさらに成長し、大物になると思う」
なお、今2024/25シーズンのパルマは、平均年齢23.7歳とセリエAで最も若いチームであり(データは11月時点)、また現在リーグ16位と残留争いに巻き込まれている。鈴木を含め才能ある若手が揃うパルマにとって、同じ勝ち点20のレッチェ戦(31日)と、勝ち点21のカリアリ戦(2月9日)の勝利は必須となる。