ヤン・ミンヒョク 写真:Getty Images

 プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーは今2024/25シーズン苦戦を強いられており、第23節を終えて7勝3分13敗の勝ち点24で15位に低迷。降格圏に近づいてきた。

 このような状況下にもかかわらず、1月29日にトッテナムは18歳の韓国人FWヤン・ミンヒョクをイングランド2部(EFLチャンピオンシップ)のクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)へシーズン終了までのレンタル移籍を決断した。QPRには日本人MF斉藤光毅がベルギー1部のロンメルからレンタル移籍で加入しており、ライバルとなる可能性もある。

 ヤンは2024年7月にトッテナムへの加入内定が発表され、Kリーグ1の江原FCから1月に加入した。アンジェ・ポステコグルー監督の下、トッテナムでは負傷者が続出し戦力不足に陥っているが、それでもヤンのレンタル移籍を選択した背景には、若手選手の成長を促す意図があると考えられている。

 昨2024シーズンのKリーグ1で12ゴール6アシストを記録し、江原のリーグ準優勝に貢献したヤン。将来有望なウインガーとして期待されているが、プレミアリーグのレベルに適応するには試合経験が不可欠と判断されたようだ。

 移籍先のQPRは現在チャンピオンシップで13位につけており、シーズン序盤の不振から徐々に巻き返しを図っている。プレミアリーグ昇格プレーオフ圏内6位のミドルズブラとは勝ち点6差と、まだまだ上位進出の可能性を残している状況だ。

 QPRのマルティ・シフエンテス監督は、昨2024年にトッテナムから加入した18歳のMFキーラン・モーガンをQPRトップチームの主力に育て上げた実績がある。モーガンのようにヤンも適応できれば、大きな成長に繋がる可能性もありそうだ。