こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
今回は野口英世博士に関する記事です。
野口博士は、2004年(平成16年)11月から発行された千円紙幣の表面に描かれていたので、皆さんご存知だと思います。昨年(2024年)7月に新札に変わりましたが、20年にわたり流通していましたので今でも存在感があります。細菌学の研究に没頭し、自身も最期は黄熱病に罹り51歳の生涯を閉じました。生まれ故郷である猪苗代町に野口英世記念館があり、野口博士を尊敬する僕はいつか行きたいと願っていたところ、今回念願かなって訪問することができました。
ぜひ皆さんにも訪問していただきたいので、野口英世記念館を紹介します。
野口英世博士の生涯
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『1876年(明治9年)、福島県猪苗代に生まれた野口英世は1歳半の時に左手に大やけどを負いましたが、恩師・友人・家族の励ましと援助を受けその苦難を克服しました。左手の手術により医学のすばらしさを実感し、自らも医学の道を志した英世は、アメリカのロックフェラー医学研究所を拠点に世界で活躍。ノーベル賞の候補にも挙がりました。1928年(昭和3年)、西アフリカのアクラ(現ガーナ共和国の首都)で黄熱病の研究中に感染し51歳で亡くなりました。』(野口英世記念館のパンフレットより引用)
野口英世記念館を訪問
野口英世記念館 基本情報
- 住所:福島県耶麻郡猪苗代町大字三ッ和字前田81
- 開館時間:4月~10月 9:00~17:30(入館は17:00まで)/11月~3月 9:00~16:30(入館は16:00まで)
- 休館日:12月29日~1月3日(感染症ミュージアムは12/1~3/15まで休館)
野口英世記念館+感染症ミュージアム入館料:大人1,200円 こども550円
見学所要時間:約70分(記念館 40~50分、感染症ミュージアム 20~30分)
- 交通手段:東北新幹線郡山駅乗りかえ磐越西線猪苗代駅下車、バス10分またはタクシー6分、磐越自動車道・猪苗代磐梯高原インターから国道49号線を会津若松方面へ約5分
- 注意:館内は禁煙、飲食禁止
野口英世記念館の外観
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野口英世記念館の外観です。このあたりはドライブインが隣接していますので、時間帯によっては駐車場が混雑していることがあります。
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黒っぽい建物が野口英世記念館です。この左奥には野口英世記念感染症ミュージアムがあります。
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入口で野口博士の銅像が出迎えてくれます。それでは入館しましょう。
野口英世記念館の館内案内
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野口英世記念館は1階と2階からなり、1階はエントランスホール、展示室、ミュージアムショップ、トイレ、そして屋外に野口英世博士の生家があります。 2階はプロローグシアター、英世の生涯、母の手紙、素顔の英世、アンドロイド英世、体験!バクテリウム、博士の1日と続きます。
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まずは2階へ上がりましょう!
プロローグシアター
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野口英世博士の生涯を映像で紹介しています。
英世の生涯
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猪苗代・会津若松時代から始まり、東京時代、アメリカ・デンマーク時代、中南米・アフリカ時代へと続きます。
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英世の生涯を支えた恩師たちの写真。
母の手紙
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アメリカへ渡米中、母 シカより帰国を促す手紙が届きます。帰国を願った手紙を方言による朗読とともに紹介しています。
素顔の英世
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メリー夫人と過ごしたニューヨーク郊外のシャンデーケンの別荘の部屋をイメージし、英世の趣味や交遊、ファッションを紹介しています。
アンドロイド英世
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野口博士そっくりのロボットがいて、ボタンを押すと身振り手振りを交えてお話ししてくれます。
体験!バクテリウム
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日常では目に見えない細菌の世界をパネルや映像、ゲームなどで紹介。野口博士が挑んだ細菌の世界を楽しみながら学ぶことができます。
博士の一日
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朝から晩まで研究一筋だった野口博士の一日を漫画で紹介しています。
野口英世の生家
1階に降りましょう。
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エントランスホールから野口博士の生家が見えます。国の登録有形文化財に指定されています。
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野口博士が生まれてから上京するまでの19年間を過ごしたこの家は、建てられてから200年たった今でも場所も大きさも変わらず当時のまま保存されています。冬場の雪対策のため、今ではコンクリートの屋根が設置されています。また生家からは磐梯山を望むことができます。
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野口博士が1歳半の時、誤って囲炉裏に落ちて左手に大火傷を負いました。当時、そのままの囲炉裏が残されています。
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上京するときに柱に刻んだ決意文です。「志を得ざれば再びこの地を踏まず」と奥の左にその柱があります。
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生家の前には、母 シカが洗いものをしていた小川と救世観音堂があります。
展示室
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1階の展示室です。当時は野口英世と恩師北里柴三郎の絆を展示していました。
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千円紙幣も野口博士から北里博士へバトンタッチしましたね。
ミュージアムショップ
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野口博士の伝記や自筆の書(レプリカ)、オリジナル文具など、すべてここしか入手できない商品を販売しています。
野口英世記念感染症ミュージアム
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野口英世記念館の隣には、野口英世記念感染症ミュージアムがあります。
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野口英世記念感染症ミュージアムでは、過去から現在まで人間が築きあげてきた感染症の知識と経験、さらに未来に向けた歩みを伝える場となっています。
野口英世記念館を訪問してみての僕の感想
僕が野口博士を知ったのは小学生の頃。社会の授業で博士の生涯を知りました。
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野口博士の人生は4つの時代に分かれています。
やはり、猪苗代時代の1歳半の囲炉裏に落ちて左手を大火傷をしたことで博士の人生が大きく開けたのではないかと思います。大火傷でくっついた手の手術を受け、そこから彼の医学への道が開けていったのでしょう。
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野口博士は天才と一言で片づけてしまいそうですが、誰よりも努力して、勉強したから、未来に繋がったのだと思います。
そして、野口博士の人脈は、彼の人柄から生まれたのでしょう。最後は黄熱病の研究のために自らアフリカに渡り、結局、野口博士も黄熱病に罹ってしまい51歳で死に至る...。
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野口英世記念館からは磐梯山を見ることができます。日本百名山のひとつの美しい郷土の山ですが、野口博士が12歳の1888年に大噴火を起こし、今の山容になりました。
野口英世記念館を訪問してみて野口博士へのさらなる知識を得ることができました。
野口英世青春館を訪問
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野口英世青春館インフォメーション
- 住所:福島県会津若松市中町4番18号
- 開館時間:8:00~18:00
- 入館料:大人200円/小・中学生100円
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野口英世青春館は会津若松市の野口英世青春通りに今でも残る旧会陽医院の2階にあります。
ここは、野口博士が幼少期に大火傷を負った左手の手術を受けた医院。手術を受け、医学のすばらしさに感動した野口博士が医学者の第一歩踏み出した場所でもあります。
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ここでは野口博士が日々勉学に励んだ部屋に諸資料が陳列展示されています。
1階は会津壱番館(喫茶店)
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1階は昔の面影が残る喫茶店になっています。レトロな店内でゆっくりした時間が流れていました。
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野口博士とメリー夫人のイラストが入ったコーヒーカップがとても可愛い。コーヒーはこだわりの自家焙煎だそうです。
※この記事は2024年3月24日に野口英世記念館、2024年9月16日に野口英世青春館に訪問した時のものです。
文・写真・中尾勝/提供元・たびこふれ
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