仏ロレーヌ地方のアムネヴィルにあるアムネヴィル動物園では、冬の期間ヨーロッパ最大級のイルミネーションの祭典「ルミネセンス」が開催されます。

9つのゾーンで構成されたそのイルミネーションの全長はなんと約1.5km!大人から子どもまで光の世界に没頭できます。

この記事では、ルミネセンスの楽しみ方をご紹介。クリスマスマーケットだけにとどまらない、ヨーロッパの冬の楽しみ方を発見してみませんか?

目次

フランスで人気のリゾート地アムネヴィル

仏ロレーヌ地方のモーゼル県に位置するアムネヴィルは、温泉スパがあるリゾートとして有名ですが、ヨーロッパ最大級の動物園と水族館や、2010年にポーカーの世界選手権が行われたカジノもあり、国内外から幅広い年代の観光客が訪れます。

中でも、18haの広大な土地に360種以上の動物がいるZoo d'Amneville (アムネヴィル動物園)はフランスで最も人気な動物園の1つにランクインしており、ゴリラやオラウータンといった絶滅危惧種が保護されている、数少ないフランスの動物園の一つです。

そんなアムネヴィル動物園は、2022年から、「Luminescence(ルミネセンス)」と呼ばれるイルミネーションの祭典を、10月から3月までの期間限定で開催しています。

約1.5kmの道のりに、色とりどり、大小のイルミネーションが飾られます。毎年テーマが変わり8割のランプがリニューアルされるため、毎年行っても飽きないのも人々を魅了する理由の1つでしょう。

2022年の第1回ルミネセンスには約10万人が、2023年の期間中にはなんと約15万人もが来場したそうです。今回は、まだ日本では知られていない、ルミネセンスの魅力をいち早くご紹介します。

【フランス】冬季限定!アムネヴィルでヨーロッパ最大級のイルミネーションを鑑賞しませんか
(画像=『たびこふれ』より引用)

ルミネセンスへのアクセスと楽しみ方のコツ

ルミネセンス開催場所であるZoo d'Amnevilleまでは、パリから車で約3時間かかります。公共交通機関を利用する場合は、パリもしくはルクセンブルクから特急電車TGVもしくは急行電車TERでメッツ(Metz)駅まで行き、そこから77番バスで「ロンバ(Rombas)」の停留所まで行く方法があります。

もしくはルクセンブルク空港から車で50分ほどで到着します。旅程の組み方としては、ルクセンブルク、メッツ、ナンシーなどに宿泊し日帰りの予定を組むか、下記でご紹介する温泉を含めた一泊旅行とするのがおすすめです。

ルミネセンスを楽しむコツは3点。まず1点目は、動物園とセットの割引チケットを購入し、動物園もセットで楽しむほうがお得!日時指定のある動物園チケットに数ユーロ追加することで、ルミネセンスも楽しめることができます。動物園に入っているお客さんは優先的にルミネセンスに入場できるのもおすすめポイント。

2024年11月に筆者が訪れた際には、週末ということもあってか、入場だけで1時間近く並びました。動物園に入場し(冬季の最終入園は16時半なので要注意)、17時半のルミネセンス開始と同時に移動すれば、人混みを避けてゆっくり鑑賞を開始できるでしょう。

2点目は防寒対策。フランスでは、天気の良い日の気温はより一層ぐっと下がります。冬は日没も早いため、17時を過ぎると気温がマイナスになることも。

1.5kmを練り歩くルミネセンスのほとんどは屋外で、室内で暖をとって休憩できるところも限られているため、大人も子どもも頭からつま先まで防寒対策が必須です。

3点目は、歩きやすい靴で行くこと。1.5kmの道のりの中には、森の中を歩く箇所もあるので、ヒールや革靴はおすすめできません。そして、途中イルミネーションとともにダンスミュージックのかかったディスコもあるため、動きやすい靴で行けば音楽を楽しむこともできます。