日本の食卓の定番食材といえる納豆。スーパーには、所狭しと様々なメーカーの商品が並んでいるのだが、なぜか一様に白い容器に入っている。実はこれには納豆の秘密が隠されているというが、どういうことなのだろうか。詳しく見ていこう。

「容器に対して少なくない?」には理由があった! 納豆の容器に隠された秘密
(画像=納豆の容器に隠された知られざる秘密とは!?(画像はイメージ),『BCN+R』より 引用)

白い容器は納豆を育てる「ゆりかご」だった?

 納豆の容器は、ほとんどが白い発泡スチロール製のもの。形に多少の違いはあるが、蓋に穴が開いていたり、容器に凸凹がついていたりと、どれも似通っている。また容器に対してかなり余裕をもって納豆が入れられているため、「容器に対して中身が少なくない?」と思う人も多いはず。

 実は、これらは大豆を発酵させるために施された重要な工夫。そもそも納豆は発酵してから容器に詰めるのではなく、納豆菌を接種させた大豆を容器に詰めてから発酵が始まる。発酵には酸素が必要なので、容器に納豆を詰めすぎず空間を確保しているという訳だ。同じ理由で、蓋の穴や凸凹も酸素の取り込みに一役買っている。

 しかし酸素を取り込むだけだと、納豆が乾燥して味や風味が落ちてしまう。そこで重要になるのが、納豆にかかっているフィルム。納豆の表面を穴を開けた薄いフィルムで覆うことで、発酵の邪魔をせずに水分の蒸発を防いでいるのだ。また発泡スチロールは保温性も高く、納豆菌が活発に活動できる温度を安定して保ってくれている。

 これまで何気なく手に取っていた納豆容器。私たちの食卓に並ぶまでに、容器の中で美味しい納豆に育っていると思うと感慨深い。納豆を食べる際には、ぜひ容器に施された工夫にも注目してみてほしい。(フリーライター・波多野陽介)

■Profile
波多野陽介

学生時代からクイズ好きで、卒業後からフリーライターとして活動中。世の中の様々な雑学、トリビアを中心にオールジャンルの記事を手掛けている。知識量を増やすべく日々リサーチ中。

提供元・BCN+R

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