こんにちは!たびこふれライターの中尾です。
今回紹介するのは長野県松本市に2020年10月にグランドオープンした「松本十帖」です。
松本十帖と聞いて「あれ?」と思われた方は、僕の記事をよく読んでいただいている方ですね。はい、そうです。松本十帖は株式会社 自遊人が運営する複合施設です。株式会社 自遊人の基点となるのは新潟県南魚沼市にある「里山十帖」。僕は過去に里山十帖に泊まり、そのコンセプトに共感しました。里山十帖を再訪したいと思い続けていたところ、2020年10月に松本十帖がグランドオープンし、オープン時の様子を取材された長野県庁の方から「素敵なホテルだからぜひ泊まってみて!」とすすめられていましたので、その日を楽しみにしていました。
思いは意外に早く通じるもので、2021年10月に宿泊する機会に恵まれました。泊まってみての感想を先に言うとプレミアムな価値ある施設(あえてホテルとは言わず)だと感じました。しかし、プレミアムでありながら、『SDGs』という言葉がこの施設についてきました。たびこふれでもぜひ紹介しようと思いましたが、どう紹介すれば良いのか路頭に迷い、月日が経ってしまいました。
それから2024年3月に再度宿泊する機会が訪れました。前回泊まった時のことを再確認をしていくと、最初に泊まった時に気づかなかったことがありましたので、再編成しながら記事を書くことにしました。
すべてを紹介していると長くなりそうですので、ぜひ、詳細は松本十帖の公式サイトを見ていただきたいと思っています。そして、本記事では、公式サイトでは分かりづらいと僕が感じたところをピックアップして紹介してみたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください。
目次
浅間温泉

松本十帖は長野県松本市の浅間温泉にあります。浅間温泉は松本市の奥座敷として国宝・松本城の城主や多くの文人に愛された温泉街。正面には北アルプスを眺めることができ、温泉街はどこか懐かしい雰囲気がノスタルジックさを醸し出しています。


松本十帖でチェックイン時に配布される温泉街の案内も手が込んでいます。

温泉街には公共浴場が多数あります。(地元の方しか利用できない浴場があるので注意が必要です)

かわいい猫ちゃんも出迎えてくれます(近づくと逃げましたが...)。
松本十帖とは?

<左がHOTEL松本本箱、右がHOTEL小柳>
僕は説明を受けるまで松本十帖を正確に理解していませんでした。(ただ単なる宿泊施設だと思っていました...)

松本十帖とは、1686年創業の歴史を持つ老舗旅館「小柳」の再生プロジェクトの総称です。十帖とは『10の物語(里山十帖もそうですね)』という意味。敷地内には「HOTEL松本本箱」「HOTEL小柳」という2つのホテル、ブックストア、ベーカリー、ショップ、レストラン、ハードサイダー醸造所などがあり、敷地外に「おやきとコーヒー」「哲学と甘いもの。」という2つのカフェがあります。これらの施設を総称して「松本十帖」と呼ばれています。『温泉街を人々が回遊すること』をイメージして、単なる宿泊施設ではなく、誰でも気軽に利用できる施設の複合体というのが、松本十帖なのです。
松本十帖の予約方法は?
一番ベストな予約方法は松本十帖の公式サイトからの予約です。日程やプランから検索すると部屋タイプ別に空室状況を確認することができます。予約に進むと、各入力項目に進みますので、ひとつずつ入力していきます。
<予約時に入力する項目>
- 予約者情報:名前、住所
- 宿泊者情報:代表者名、代表者住所、男女内訳、メールアドレス、電話番号、交通手段、夕食時間、アレルギー食材、過去の利用について、問合せ・意見
<予約に関する注意点>
予約ボタンを押すと予約確認メールが届きます。予約ボタンを押す前に確認していただきたいのがキャンセル料です。早期予約の場合は宿泊代が割引されますが、クレジットカードで事前決済となり、決済と同時にキャンセル料(または返金なし)ということもあります。予約ボタンを押す前に自分自身のスケジュールを再度確認しましょう。
<予約の最終確認>
宿泊日の数日前になると最終確認メールが届きます。電話での問い合わせ先も記載されていますのでメモしておきましょう。 ※スマートフォンのメールアドレスを登録した場合、パソコンからのメールを受信拒否にしているのであれば解除しておくか、パソコンのメールアドレスを登録しておきましょう。
松本十帖へのアクセス方法は?
<JR利用の場合>

JR松本駅が最寄駅です。松本駅からは路線バスとタクシーの2通りのルートがあります。
1. 路線バス

松本駅お城口の駅前バスのりば23番からアルピコ交通の32系統の路線バス「信州大学経由、浅間温泉線」に乗車、降車は「浅間温泉」。乗車時間は約30分、1時間に1~2本の運行、運賃は大人360円です。
※松本駅から約200mのところに松本バスターミナルがありますが、駅前バスのりば23番から乗車しましょう
※降車は「浅間温泉」です。手前に「浅間温泉入口」というバス停がありますが、こちらはかなり手前になりますのでご注意ください
※乗車時に整理券を取り、降車時に運賃を払うシステムです。SUICAなどの都市部のICカードが使えないので、現金を準備しましょう
2. タクシー
松本駅お城口からタクシーを利用すると約20分の所要時間、料金は2,500円と表記していました。 ※松本駅アルプス口からだと少し遠まわりになりますので、2,700円かかります。
<飛行機の場合>
飛行機の場合は信州まつもと空港が最寄空港になります。
信州まつもと空港からは、一旦路線バスで松本バスターミナルに出る必要があります。松本バスターミナルまでの乗車時間は約30分、運賃は650円です。松本バスターミナルでバスを乗り換え、アルピコ交通の32系統の路線バス「信州大学経由、浅間温泉線」に乗車、降車は「浅間温泉」です。乗車時間は約30分、1時間に1~2本の運行、運賃は360円です。乗車時に整理券を取り、降車時に運賃を払うシステムです。SUICAなどの都市部のICカードが使えないので、現金を準備したほうが安心です。
<車の場合>
車の場合は長野自動車道の松本インターが最寄りのインターですが、松本市街を通るので時間帯によって渋滞するそうです。ETCカードを利用しているなら梓川スマートインターを利用することをすすめています。
浅間温泉に着いた...必ずここで戸惑う(笑)...。で???

路線バスで「浅間温泉」バス停に着くと...。目の前に旅館が建ち並んでいません。周囲は住宅街の雰囲気。数百メートル先に旅館らしき建物が並んでいるのが見えます。

松本十帖の公式サイトや最終確認メールには、まず最初に「おやきと、コーヒー」に立ち寄るように案内されます。
浅間温泉バス停から進行方向に向かって約50m歩き(緩やかな上り坂)、右に曲がるとおやきと、コーヒーが見えてきます。正面の大きな建物の中に実は松本十帖の建物もあります。

右に曲がったところ。ここは中央通りです。この右手前の茶色い木造の建物がおやきと、コーヒーです。
車利用の場合、おやきと、コーヒー横に駐車場があります。宿泊施設前には障害者用の駐車スペースしかありませんので、注意が必要です。
帰る時はどこからバスに乗ればいいの?

到着時は、浅間温泉バス停で降り、おやきと、コーヒーでチェックインして宿泊施設に向かいます。では、チェックアウト後は浅間温泉バス停でバスに乗るのか?
浅間温泉バス停でバスに乗ることもできますが、少し時間がかかり、距離もあります。松本十帖から坂を下ったところにお土産物屋さんが2軒並んでいますので、そこを約30m下ったところに「湯坂」バス停があります。時間にして約3分程度です。

バス停は「湯坂」です。到着時に降りた浅間温泉バス停の次が湯坂バス停です。バスは浅間温泉内を時計回りに運行していますので、出発時は次のバス停でバスを待つことになります。

こんな感じでバスがやってきます。路線バスは往路同様、アルピコ交通の32系統の路線バス「松本駅行き」に乗車。乗車時間は約30分、1時間に1~2本の運行、運賃は360円です。乗車時に整理券を取り、降車時に運賃を払うシステムです。前述したように、SUICAなどの他都市部のICカードが使えないので注意してください。
「おやきと、コーヒー」でチェックイン

松本十帖の公式サイトや予約確認書には、チェックインは「おやきと、コーヒー」にて行なっていると記載があります。おやきと、コーヒーから松本十帖まで徒歩3分程度(送迎車あり)。
おやきと、コーヒーは、宿泊施設のレセプションを兼ねています。カフェは、東京・中目黒のハンドドリップコーヒースタンド「artless craft tea & coffee」とコラボレーションしています。
【おやきと、コーヒー】
- 住所:長野県松本市浅間温泉3-15-17
- TEL: 0570-001-810
- 営業時間:9:30~19:00(L.O.18:00)
※すべてテイクアウト可能
※先払いシステムです
※宿泊者は部屋づけも可能
※チェックインのお客さんが優先のため、午後はテイクアウトのみになることもあります。宿泊者以外は、12:00~17:00頃までは利用を避けた方が良いかもしれません
なぜ「おやきと、コーヒー」に行かなければいけないのか?
チェックインは15:00となっていますが、受付は12:00から、客室は15:00から利用可能です。荷物は預かってくれ、15:00に客室まで運んでくれます。

到着時は、車でも路線バスでもおやきと、コーヒーに立ち寄る必要があります。簡単に言うと、ここがチェックイン専用のレセプションだからです。また、ここで一服してから宿入りして欲しいからというコンセプトだからです。直接宿入りすれば楽なのかもしれませんが、宿の前は道が狭く、駐車場もありません(障害者用はあります)。建物の構造上、レセプションスペースが取られていませんので、手前のおやきと、コーヒーでチェックインするシステムが取られています。
ここは松本十帖のコンセプトにしたがってみましょう!美味しいコーヒー(またはドリンク)ととっても美味いおやきが食べれるのだから!

それでは、おやきと、コーヒーへ入りましょう。名前を告げると2階へ案内してくれます。階段は少し急なので上り下りに気をつけましょう。

2階の様子はこのような感じです。1階の一部は公衆浴場(地元の方専用で観光客は利用不可・見学も不可)になっていて、2階はこのように改修されています。改修と言っても左側の壁は当時のまま、奥の壁は改修していてその違いがよく分かります。椅子・テーブルは低めのシンプルなものです。

待っている間にコーヒー(またはドリンク)とおやきをいただくことができます。コーヒーは、東京・中目黒のハンドドリップコーヒースタンドの「artless craft tea & coffee」とのコラボレーション。コーヒーの味が分からない僕でも、すっきりした飲み口で美味しいなぁと思いました。おやきも当然、手作りのおやき。定番は「野沢菜」と「つぶあん」の2種類。季節ごとに限定ものも出しているそうです。
長野県の定番であるおやきって意外と食べないものですが、これが美味しいのなんのって。野菜まん、あんまんの皮をもっちもちにした感じです。もちろん、化学調味料や食品添加物は使っていません。

2024年3月訪問時はりんごジュースと野沢菜おやきをいただきました。

ここは、喫茶店としても開放しています。17:00以降はバータイムになり、コーヒーだけでなく、信州のお酒を楽しめます。

スタッフが館内と温泉街の案内をしてくれます。手作りの温泉マップを持って散策もいいものですよ。

カフェ・バー利用は1階での注文になります。テイクアウトも可能です。
おやきと、コーヒーから宿泊施設までは徒歩3分程度ですが、送迎車による送迎も行っています。
- チェックイン時間:15:00〜18:00
- チェックアウト時間:9:30〜11:00
※なお、チェックアウトは松本本棚の1階にて行われます
松本十帖の駐車場

気になる駐車場は、おやきと、コーヒーの隣にありますのでご安心ください。しかし、ナビによっては行き先不明になることもあります。松本十帖の公式サイトでは下記を案内していますので、住所検索してみてください。
- 駐車場所在地 : 長野県松本市浅間温泉3丁目15-17
※なお、グーグルマップやiPhoneのマップはヒットします
※この駐車場が満車の場合は「おやきと、コーヒー」のスタッフに尋ねてください
HOTEL 松本本箱

最初に言っておきますが、松本十帖は至れり尽くせりの高級旅館ではありません。提供できるのはさまざまな価値観とライフスタイル。泊まることで体験する"リアルメディア"です。
全24室に露天風呂が付いています。客室は2階〜5階です。客室の特徴は、新旧のレイヤーを感じる素晴らしい空間で、リノベーションに取りかかる前に内装材を全て取り払い、鉄筋コンクリート剥き出しの状態に戻したところ、コンクリートやブロック、天井のデッキプレートの「表情がいい」ということで、小柳時代の記憶を随所に残し、さらにスケルトンの状態、そして新たな造作と新旧のレイヤーを感じられる空間に仕上がったのがHOTEL 松本本箱です。
【HOTEL 松本本箱】
- 住所:長野県松本市浅間温泉3-13-1
- チェックイン・アウト:15:00/11:00
※チェックインは15:00となっていますが、受付は12:00から、部屋は15:00から利用可能。荷物は預かってくれ、15:00に部屋まで運んでくれます
※チェックアウトは11:00です。なお、チェックアウトは松本本棚の1階にて行われ、10:30〜11:00までは混み合います
※HOTEL 松本本箱の3〜5階の客室の利用は、基本的に9歳以上(小学校高学年以上)に限定されています
※2階の客室の利用であれば、利用者の責任において乳幼児でも利用可能ですが、一部危険箇所があるので注意が必要
※お子様連れの利用は、HOTEL 小柳をおすすめします
HOTEL 松本本箱の部屋「露天風呂付きデザイナーズツイン」
エレベーターを降りると

真っ赤な絨毯、そして目の前に本棚が目に飛び込んできます。厳選された本が置かれていて、客室へ持っていって読むことができます。

廊下は間接照明で天井とエアコンのダクトがむき出しになっています。右側に「お勝手バー」があります。
お勝手バー

お勝手バーにはおやつ、アイスクリーム、ジュースなどが置かれています。客室での飲食用です。鞄に入れて持ち帰るのはマナー違反です。

一口サイズのアイスクリームや飲みきりサイズのジュースが嬉しいです。

参考までにお勝手バーにはこれだけの物が置かれていました。
アメニティバー

お勝手バーの奥にはアメニティバーがあります。各種アメニティと浴衣、帯、ハンドタオル、湯たんぽが置かれています。湯たんぽなんで渋い!

参考までにアメニティバーにはこれだけの物が置かれていました。
露天風呂付きデザイナーズツインの客室紹介

前回は3階の35号室でしたが、今回は5階の54号室です。客室の鍵はこのしおりのような紙のQRコードをドアにかざして開けます。

入室すると...広い!
客室は奥に広く、壁はあえてコンクリートの打ちっぱなしです。客室の広さは45平方メートルあり、最大4名まで宿泊可能です。

入口から斜めに客室を見たところ。幅120cmのベッド2台が設置されたハリウッドツインです。

入口右側に外出用サンダルと足袋、スリッパがあります。客室は入口で靴を脱いで、ここに靴を置いてスリッパ(または裸足)で寛ぎます。左には荷物置き場があります。

そして、ソファーベッドがあります。目の前のちゃぶ台がお洒落です。このソファーベッド、座っても良し、寝ても良し!なかなかいい仕事をしてくれました(笑)

そしてデスク。もちろん仕事もできますし、本も読むこともできます。机上にはおすすめの書籍と館内案内、そしてタブレットがあります。

机上にはサービスのおかきやハーブティー、マグカップ、コーヒーメーカーがあり、自由に使って、食べて飲むことができます。足りなければ廊下にあるものを持ってくることもできます。なお、箱に入ったタンブラーは、館内のコーヒーマシンでコーヒーを入れる時に使うことができ、自宅へ持ち帰ることもできます(マグカップは持ち帰り不可)。

窓側に洗面所があります。右の風呂桶は、外の小柳之湯に行くときに使います。右のタオル掛けはタオルウォーマー機能付きです。

15:00から客室を利用することができますので、早めに客室にこもりましょう(笑)。高台にあるので、客室から松本温泉の温泉街や北アルプスを眺めることができます。
アメニティ

洗面台横に置いてあるアメニティは、歯ブラシセットと化粧水だけです。環境に配慮した施設のため、必要最低限のアメニティしか部屋に置かれていません。必要なものは廊下に置いていますので、そちらから持ってくることもできます。使い捨てアメニティの削減に取り組んでいるからこそ、これだけになったのでしょう。
トイレとシャワー

トイレとシャワーは客室の奥、洗面所の前にあります。トイレとシャワーは別々なのが嬉しいです。

トイレです。奥行きがあり、清潔な最新式トイレです。

こちらは、シャワーブースです。ボディソープ、シャンプー、リンスが設置されていますので、こちらで身体を洗ってから露天風呂に入ります。せっかくのシャワーブースなので、レインシャワーなどシャワーヘッドにこだわりがあればさらに良いのになぁと思いました。
露天風呂

HOTEL 松本本箱の客室には露天風呂が付いています。館内には大浴場がないぶん、客室に露天風呂があります。いつでも好きな時間帯に入浴可能。もちろん源泉かけ流しの温泉です。泉質はアルカリ性単純温泉、無色透明、無味無臭です。浴槽は一見、狭いかなと思いますが、大人が足を伸ばして入ることができますので、全然狭くありません。(HOTEL 松本本箱とHOTEL 小柳の間に湯小屋「小柳之湯」もあります)

露天風呂に浸かり...。極楽気分...。

バスローブがありますので、デッキチェアでのんびりすることもできます。

恥ずかしいと思ったら、仕切り扉を閉めることができます。

客室からの眺望。高台にありますので、低層階でも眺望が開けています。正面には北アルプスをどーんと見ることができます(晴れていれば...)。

夜は松本市街の夜景を眺めることができます。
おこもり書斎ベッド

露天風呂付きデザイナーズツインの客室には、「おこもり書斎ベッド」があります。よーく見ると正面下段に狭い入口があり、ベッドが設置されています。

下段の上には上段のおこもり書斎ベッドが設置されています。大人の秘密基地みたいな感覚です。

おこもり書斎ベッドの中はこんな感じ。ここにこもって読書にふけってみるのも良いかも。(僕は閉所が苦手なのでこもりませんでした...)
館内着

松本十帖の浴衣は、軽井沢にある障害者就労支援施設「ラッタラッタル」の協力のもと、製作されたオリジナルです。浴衣でのダイニング利用も可能です。

3月はまだまだ肌寒いので、浴衣の上に着るはんてんも用意されています。
タオル&タオルウォーマー

一般的な温泉旅館では、大量のタオルがクリーニングに出されています。クリーニングで使われる業務用の薬剤は成分が強く、環境に良くありません。

松本十帖では、各客室にタオルウォーマーを設置しています。使ったら乾かせるようになっていて、タオルは何度でも使えるように配慮されています。
冷蔵庫

洗面台下には小型の冷蔵庫があります。中には、水と桃ジュース、ぶどうジュース、人参ジュースが入っています。足りなければ廊下のお勝手バーの冷蔵庫から、ジュースやアイスクリームを部屋に持ってくることができます。(持ち帰り不可)
タンブラー

タンブラーは持ち帰り可能。松本本箱1階のロビーにコーヒーマシンがあり、宿泊者は自由に利用できます。また各階の廊下にはウォーターサーバーも設置していますので、その際にタンブラーを持ち出して使います。
テレビ
客室にはテレビはありません。パブリックスペースにもテレビはありません。松本十帖にテレビなんか必要ありません。
BOSEのスピーカー

客室にテレビはありませんが、BOSEのスピーカーが設置されています。Bluetooth付きの音楽プレーヤーやスマートフォンなどを持っていき、好きな音楽を客室いっぱいに流しましょう!
エアコン

エアコンはさりげなく見えないところに設置されています。客室内の見栄えを配慮しています。
あの人の本棚

客室と各階フロアには本箱が設置されています。客室ごと、フロアごとに本箱は異なります。どんな本に出会えるかは、到着してからのお楽しみ。こちらの本箱に置いている書籍は『松本本箱』のフロントで購入が可能です。(上記写真は客室内の本箱です)
金庫

貴重品は客室内の金庫に保管しましょう。金庫の施錠・解除は3~6桁の暗証番号を設定して使います。
Wi-Fi
もちろん全室無線LANのルーターが設置されています。パブリックエリアでも利用可能です(ネットワークが別になるため再接続が必要)。
Book store 松本本箱

『新しい知との出会い』をコンセプトにしたブックストアです。店内は「木の道」「幅書店」「オトナ本箱」「こども本箱」「三五七」の5つのエリアに分かれています。選書の基準は、『知らなかった世界に触れ合える本』です。
【Book store 松本本箱】
- 営業時間:24時間(一般利用は12:00~17:00の完全予約制)
※一般利用可能な時間帯での宿泊者利用には、ルームカードが必要です(入口にゲートがあります)
※購入する書籍は部屋づけも可能
木の道

フロントから奥へと続く「木の道」。『本からさまざまな流行を知る』ことをコンセプトに選書されています。

現在のベストセラーだけでなく、過去のベストセラーから時代を振り返ったり、時代の流れを感じたり...。
幅書店

この先は靴を脱いで上がります。
日本を代表する選書家であり、ブックディレクターの幅允孝さんが提案する、日本初の「エキシビション型書店」です。

エキシビションテーマは『新しい生活様式』。盛んに言われている新しい生活様式とは何なのか。本を構成することで、その答えを問うように仕掛けられています。

ちょうど真ん中に座り心地のいいイスが置かれています。頭が煮詰まったら立ち止まって座りましょう。
オトナ本箱(ブックバス)

オトナ本箱の手前には脱衣所を改装したエリアが広がります。洗面台もそのまま残っています。

このエリアにはいたる所に「おこもり空間」があります。形もさまざま。自分に合った居心地のところにこもってしまいそうです。

『本に溺れる』をコンセプトにしたオトナ本箱は、以前の大浴場を利用したブックバスです。「オトナの写真集」をテーマに、さまざまな色気のある写真集を選書しています。この赤い暖簾をくぐると...。

正面、側面、後方に本棚が設置されていて、本に囲まれています。

大浴場として使われていたスペースで、今でも浴槽がそのまま残っています。大きめのクッションに身を任せて読書にふけるのも最高です。

オトナ本箱の前にはオトナ本箱バーがあります。セルフサービスです。この日は、白ワイン、スピリッツ、ブランデー、柚子酒、梅酒、あまざけ、りんごジュースが並んでいました。利用時間は19:00~22:00。宿泊者限定です。
こども本箱(ブックプール)

オトナ本箱の階下にあるのが「こども本箱」。同じく大浴場をリノベーションしたブックプールです。

本棚にはこのようなぬいぐるみが置かれていて、大人も子どもも心が和みます。

さりげなく奥にはおむつ替え台と授乳スペースがあります。

トイレは誰でも平等に使えるよう男女で分けられていません。

こども本箱の赤い暖簾をくぐると...。

オトナ本箱同様、浴室いっぱいに本棚が並び、本が置かれています。こども本箱は本棚の背が低いのが特徴。そして、かくれんぼできるくらい本棚が迷路のように入り組んで設置されています。大人では通れないような狭いところもあり、子どもにとっては冒険感覚になることでしょう。

そして奥には浴槽があります。浴槽には白く柔らかいボールが敷き詰められています。

オトナもついついダイブしてしまいます。不思議な感覚...。

思わず笑ってしまうようなタイトルの絵本がありました!
三六七

薪火のグリルダイニング「三六七」の周囲にも本がずらりと並んでいます。こちらのテーマは「料理を知る&信州を知る」です。
本箱BAR(松本本箱フロント)

松本本箱のフロントはBARを兼ねています。
【本箱BAR(松本本箱フロント)】
- 営業時間:松本本箱フロント 9:00〜22:00/本箱BAR 15:00〜23:00
※各施設で部屋づけした精算は、フロントでチェックアウト時に行われます
※夜間の緊急時は宿直・警備へ連絡することになります
生ビールやクラフトビール、オリジナルのハードサイダー(シードル)、ワインや日本酒が多数取り揃えられています。
※オーダーと会計はカウンターにて。会計は部屋づけも可能
※セルフサービスで部屋に持ち帰ることも可能
三六七(レストラン)

松本本箱1階の薪火グリルダイニング「三六七」では、365日、日々変わる信州の風土を表現するだけでなく、文化と歴史(+2)も感じるような料理を提供しています。ちなみに信州をS字に流れる日本一の大河「千曲川・信濃川」の総延長は367km。八ヶ岳や北アルプスの源流から日本海までの壮大なストーリーを感じていただきたいという想いが込められています。
夕食
夕食は17:30からと19:45からの2回制(外来利用可・要予約)。夕食はメイン料理だけでなく、薪火ならではの味を提供しています。信州ならではの発酵のエッセンスが散りばめられているのも特徴です。
- 2021年10月1日夕食(1回目17:30の部を利用)

三六七はこの字型のオープンキッチン、そして周りにテーブル席が設置されています。

この日のメニュー(ご参考まで)。

料理に合わせた「ドリンクペアリング」も用意されていますが、僕は1杯だけのつもりだったので(夕食後、Book store松本本箱で遊ぼうと思っていました)、シードルを頼みました。

左から蓮根ケーキ、トマトとチーズのブルスケッタ、乳酸発酵のルバーブです。

長野県の糖度が高いミニトマトを湯抜きしたスープです。

パンとバターが出てきました。

人参のミルフィーユです。

南瓜餅です。

茄子のグリルとヨーグルトソースです。

安曇野放牧豚薪火焼きです。

特別にシェフからの振る舞いとしてキノコの炊き込みご飯をいただきました。

ラベンダーの寒天です。

葡萄ジュレ、ヨーグルトムースです。

信州薬膳茶です。
- 2024年3月9日夕食(1回目17:30の部を利用)

今回も僕1人なので、カウンターに案内されます。

この日のメニュー(ご参考まで)。ちょっと表現方法が簡略されたような気がします。いや、スタッフの説明で何が出るのかを楽しんでもらおうかという演出なのかもしれません。

ドリンクは自家製ノンアルコールシードルをいただきました。

<鴨 ネギ>

<蕪 なば菜 トマト>

<佐久鯉>

<安曇野放牧豚>

<〆>

<文旦、黄檗、ハーブティー>

<蕎麦>
朝食
朝食は7:30から9:30までの30分刻み(宿泊者専用)です。
朝食のコンセプトは『ヘルシー&コンシャス』で、「ALPS BAKERY」で焼き上げたパンのほか、野菜をたっぷりの朝食です。
- 2021年10月2日朝食(8:00から利用)

前日夕食時はカウンターでしたが、朝食はテーブルにセッティングされていました。
奥に無添加すりおろしリンゴジュース、大久保醸造の味噌を使った自家製グラノーラ、ヨーグルト 三才山農園いちごのジャムです。

こういう心遣いが嬉しいですね。

SASAKI SEEDSさん、しかないさん、石綿さんの旬のお野菜をふんだんにつかったグリル野菜のサラダ、新ごぼうとヘーゼルナッツのピュレです。

藤原さんの平飼いたまご、安曇野放牧豚の自家製ハム、大滝村の蕎麦粉のクレープです。

パンはバスケットに入れて持ってきてくれ、好きなパンを選びました。

かぼちゃのポタージュです。
- 2024年3月10日朝食(8:30から利用)

この日の朝食もカウンターではなく、テーブル席を用意してくれていました。

この日のメニュー(ご参考まで)。

無添加ジュース、大久保醸造の味噌グラノーラ、ヨーグルトです。

<カリフラワースープ>

クロワッサン、信州小麦のカンパーニュ、フォカッチャ、豆乳林檎マフィンです。

数種の惣菜を盛り込んだお腹もココロも満たすサラダプレートです。内容は大島農園の有機サラダ、人参ラベ、紫キャベツマリネ、大根ピクルス、焼き芋サラダ、蓮根グリル、信州大豆ピューレ、たっぷり玉ねぎのフリッタータ、自家製ハム、サーモンマリネです。

食後の飲み物は、ブレンドハーブティー、松本十帖オリジナルブレンドコーヒー、長野県天龍村の和紅茶から選択となります。僕はコーヒーを選びました。
昼食
ランチ&カフェは12:00から15:00ラストオーダー(外来利用可)
「ALPS BAKERY」で焼き上げたバンズを使った、「スーパーナイスバーガー」セットや「フライドポテト」など、気軽なフードメニューと、スコーンなどのカフェメニューがあります。
湯小屋「小柳之湯」

小柳の由来は、「柳の湯」という上級武士の湯の隣にあった下級武士の湯、という意味です。HOTEL松本本箱(左)とHOTEL小柳(右)の真ん中にあります。
- 利用時間:15:00〜翌11:00(宿泊者専用)
※脱衣所と半露天のシンプルな浴槽のみです
※シャンプーやボディーソープは置いていません
※部屋にある風呂桶にタオルを入れて風呂に行くのが「浅間温泉スタイル」です
※シャワーは1つだけあります。入浴前に身体を流す目的で設置されています
※ルームカードのQRコードを入口にかざして中へ入ります

夜になるとライトアップしています。
男女別の暖簾をくぐり、ルームカードのQRコードをかざすと中に入ることができます。脱衣所と浴槽が一緒。浴衣を脱いだらそのままドボンです。
屋根がありますが、正面は仕切りがないので、開放感があります。浴槽は5人も入ればいっぱいですが、夜通し利用可能ですので、時間をずらして入れば一人占めできます。
注意事項としては木の壁で仕切れていますが、上部は開いているので、話し声が筒抜けです...。
※内部の写真はマナー違反になりますので撮影していません。気になる方は公式サイトより見てみてください
ショップ「浅間温泉商店」

HOTEL小柳のロビーフロア(2階)には、暮らしを彩る「ちょっといいもの」をセレクトしたお店「浅間温泉商店」があります。日本の手仕事、信州の手仕事がテーマです。9:00~19:00まで営業していて、宿泊者以外も利用可能です。

店舗自体はそれほど大きくありませんが、色んな物を販売しています。新たな発見があり、見ていて楽しいです。
ALPS BAKERY

「浅間温泉商店」の奥にあるベーカリーです。信州・松本は醤油醸造で知られるように小麦の生産地としても有名です。おやきも小麦粉が原料で、今では貴重な信州産小麦粉を100%使用したパンを毎日焼き上げています。

信州産小麦の「華梓」と「草安曇」をベースにフランス産小麦とブレンドして作られるパンです。
【ALPS BAKERY】
- 住所:長野県松本市浅間温泉3-13-1
- 営業時間:10:00頃〜19:00
- 休日:水・木
※夕食時や朝食時に提供されるパンもこちらで焼き上げています
※宿泊者は部屋づけも可能です
※もちろんテイクアウト可能です
哲学と甘いもの

哲学と甘いもののコンセプトは「自分を見つめる」「人生を考える」ためのブックカフェです。物思いにふけってもらうため、パソコンのキーボード音は禁止、おしゃべりは「ヒソヒソ声」となっています。

宿泊施設の目の前の湯坂を上がること徒歩2分。

古い町並みにマッチした昔ながらの木造平屋建ての建物です。

ガラス戸を開けると懐かしい土間が広がっています。最初にドリンクや食事(軽食)の注文を行います。

甘いもの、軽食セット、のみもの、アルコールがあります。

店名の通り、書棚には難しそうな哲学書が並んでいます。物思いにふけるため、色んなタイプのイス・テーブルが設置されています。しっぽりと物思いにふけってみましょう!

僕がいただいたのはアイスコーヒー(深煎の豆を12時間低温で抽出。澄んでいて旨味があります)とカラメルプリン(会田の卵、松田牛乳、素焚糖)です。アイスコーヒーは深煎とは思えないくらいあっさりしていました。カラメルプリンは僕好みのハードタイプ。濃いめのカラメルによく合います。
【哲学と甘いもの】
- 住所:長野県松本市浅間温泉3-12-3
- 営業時間:9:30〜17:30(カフェタイムは10:00〜17:00)※外来利用可
※先払いです
※宿泊者は部屋づけも可能です
松本十帖のその他の施設
HOTEL小柳

1686年創業、340年の歴史を繋ぐホテルとしてリノベーション。HOTEL松本本箱とは異なり、『さまざまな客層・年齢層に対応するホテル』がコンセプトです。
車椅子での利用も可能な客室、二世帯で使える客室、小さな子どものいる家族にも安心な畳の客室、夫婦での利用に最適な客室など、多様な客室が用意されています。
ALPS TABLE
HOTEL小柳の1階にあるファミリーダイニングです。「信州イタリアン」をテーマに、化学調味料を含めた食品添加物を一切使用しない安心・安全の味を提供しています。
信州発酵研究所

松本十帖の姉妹施設「里山十帖」にも発酵蔵がありますが、松本ではハードサイダー(シードル)醸造を行っています。使うりんごはもちろん信州松本産。基本的に減農薬のリんごを醸造しています。
※施設見学はできません
湯坂焙煎所

宿泊施設と哲学と甘いものの間を左折すると湯坂焙煎所があります。
※焙煎所の見学はできません
里山十帖(新潟)と松本十帖(長野)の違い
- 里山十帖は交通の便が悪いが、松本十帖は交通の便が良い
- 里山十帖の露天風呂は開放感があり、とても気持ち良い
- 松本十帖の部屋はデザインが優れていて、使い勝手が良い
- 里山十帖の食事は和食中心だが、松本十帖の食事は創作料理が中心
- 館内施設は、松本十帖の方が圧倒的にいい
過去に里山十帖に宿泊したことがありますので、ぜひ以下の記事も併せて読んでみてください。
最後に
身体を休めるためにホテルライフを楽しむのであれば里山十帖がおすすめです。
逆に松本十帖は、食べて遊んで部屋でこもってができます。
その時のTPOに合わせて選んでみてはいかがでしょうか?
※当記事は2021年10月1日宿泊、2024年3月9日宿泊時のものです。
※使用している写真は2021年(2024年に変更がないかを確認済)、2024年に利用したもの両方を使用しています。
※記事の文章は公式サイトや部屋設置の施設案内を参考にし、また一部引用しています。
文・写真・中尾勝/提供元・たびこふれ
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