セリエAのユベントスに所属するブラジル代表DFダニーロは、1月27日に双方合意の元でユベントスとの契約を解除し正式に退団した。翌28日午前10時過ぎにトリノ=カゼッレ空港を出発しブラジルへ向かったダニーロは、伊メディア『il Bianconero』に最後の思いを語っている。
ダニーロは退団の経緯について尋ねられると「それは私に聞くことではない。私は常に準備を整え、チームに貢献する用意があった。決定を下すのはクラブと監督であり、私にはそれを左右する力はない。私の決断ではなかった」とし、暗に今2024/25シーズンから指揮を執っているティアゴ・モッタ監督と経営陣に対する不満とも取れる意見を述べた。
また、「初日から最後の日まで全力を尽くした。スタジアムでファンに別れを告げられないのは残念だが、後悔はない」と、退団を悔やむことはないとしながらも、サポーターに直接別れを告げられない無念さをにじませた。
ユべントスでの5年半については「個人としても選手としても成長させてくれた時間だった。感謝しかない」と語りつつ、ユベントスのサポーターについて「受けた愛情はこれからも胸に刻む。ユベントスを体現しているのは選手でも経営陣でもなく、サポーターだ」と述べ、サポーターへの感謝を強調した。
2019年にプレミアリーグのマンチェスター・シティからユベントスに加入し、全コンペティションで213試合に出場したダニーロ。2023年からはクラブ史上初のブラジル人キャプテンとしてチームを支えてきた。しかし今シーズン、モッタ監督が就任するとは出場機会が減少し構想外となった中、母国ブラジル1部のフラメンゴへの移籍が決定的となっている。