酒井宏樹 写真:Getty Images

 1月23日、東京都社会人サッカーリーグ2部のスペリオ城北を運営する株式会社城北スポーツコミュニティ(代表取締役宮坂一郎氏)は、株式会社ASSIST(代表取締役大津祐樹氏)と共同でクラブ運営を行うと発表した。ASSISTは、オークランド・シティ(オーストラリア)に所属する元日本代表DF酒井宏樹との共同経営で、学生の就職活動支援やサッカー関連のイベントなどの事業を行っている。

 スペリオ城北の発表によると、ASSISTの大津代表取締役にはクラブのオーナー兼監督というポストが用意されたという。また、ガンバ大阪FW宇佐美貴史、同DF中谷進之介、ニューカッスル・ジェッツ(オーストラリア1部)MF水沼宏太に加え、名古屋グランパスDF山中亮輔、町田ゼルビアDF中山雄太、横浜F・マリノスGK朴一圭がオーナーに就任。さらには、アルビレックス新潟などでプレー経験のあり、2023シーズンで現役を引退した小暮郁哉氏がコーチとして指導することも決定した。オークランド・シティの酒井はアドバイザーという立場で参画する。

 なお、大津氏と小暮氏は、2024シーズンにスペリオ城北で選手登録されていたとのこと。大津氏は同年9月15日に小石川運動場(文京区)で行われた東京都2部リーグのLLENO Tokyo戦に出場したことも明らかとなった。小暮氏は当該試合は登録が間に合わず、出場無しとなっている。

 スペリオ城北は2005年に前身の城北ランシールズが設立され、2009年に現在のクラブ名に改名。東京都の北区・板橋区・豊島区・荒川区・足立区の城北地区をホームタウンとして、Jリーグ参入を目指す。北区の赤羽スポーツの森公園総合競技場(北区)をホームスタジアムとして使用しており、公式戦では1,200人を超える観客数を記録したこともある。8部相当ながら、地域密着のクラブとして地元住民を中心に毎回数百人のファン・サポーターが応援に駆けつけるほどの人気を誇るのが現状だ。