ブラジル人FWルーカス・ブラガは、2024シーズン限りで清水エスパルスを退団。買い取りオプションが行使されず、ブラジル1部昇格組のサントスへ復帰したが、そのサントスで早くも不振に陥っているという。
現在28歳の同選手は、2024シーズンのJ2リーグ戦32試合のスタメン出場で8ゴールを挙げるなど、元日本代表MF乾貴士とともに攻撃陣をけん引。ブラジル国内で「買い取りオプションの設定額は150万ドル(約2億2000万円)」と報じられたほか、サントスの専門サイト『Diario do Peixe』は2024年11月末の時点で「彼は清水に感謝しているが、清水に戻ることは考えていない。より競争力のあるプロジェクトを期待している」と伝えていた。
横浜F・マリノスやセレッソ大阪など、Jリーグ他クラブからの関心も報じられたルーカスだが、清水は12月30日に期限付き移籍満了による退団を公式発表。サントスへ復帰したが、2025シーズンの開幕戦でスタメン出場もノーゴールと結果を残せず。その後は2試合つづけて途中出場と、早くもベンチ要員へ序列を下げている。
そんなルーカスについて、Jリーグの情報を専門に扱う海外アカウント『Jリーグインサイダー・ブラジル』は23日にXでこう綴っている。
「『Jリーグは成長するのに良い環境を与えてくれる』と言っていたルーカスのことを思い出して。清水では良い選手だったが、(彼自身が受けた)プレッシャーはサントスにいた頃の10%以下だ。彼は残留を望まず、クラブは彼の獲得を望んでいた。サントスに復帰した今、彼のパフォーマンスは低調だ」
一部サポーターの間で、FWカピシャーバ(セレッソ大阪から完全移籍加入)の比較対象となっていたルーカス。サントスの幹部から必要不可欠な戦力として評価されていたが、今後パフォーマンスに改善が見られなければ厳しい立場に置かれるだろう。