イ・ガンイン 写真:Getty Images

 近年、日本や韓国などのアジア市場から欧州への選手移籍が急増している。特にイングランドのクラブは、将来性のある若手選手の獲得に積極的だ。

 プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンは、2021年にJ1の川崎フロンターレから日本代表FW三笘薫を獲得し成功を収めた。スコティッシュ・プレミアシップの名門セルティックも日本代表のFW古橋亨梧、MF旗手怜央、FW前田大然らを迎え、成果を上げている。

 そんな中、イギリスメディア『ミラー』が、韓国選手の獲得には経済的なメリットが大きいとして、昨2023/24シーズン、リーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)に在籍する韓国代表MFイ・ガンインのユニフォーム売り上げが、2017年から2024年まで同クラブに在籍したスーパースターFWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリード)を含む他の選手を抑えて、最も多かったことを明らかにした。

 また、PSGの本拠地パルク・デ・プランスのスタジアムツアーの韓国人来場者数は、何と300%も増加し、試合観戦者数も20%増加したということだ。

 こうした流れの中で、Kリーグ1の大田ハナシチズンに所属する18歳の韓国人FWユン・ドヨンにも注目が集まっている。アジアサッカー界で有望な若手とされているドヨンには、プレミアリーグのブライトンやアストン・ビラ、チェルシー、そしてウルヴァーハンプトン・ワンダラーズが獲得を検討しており、すでに水面下での交渉が行われているとのことだ。