筆者が注目するエネルギー・環境、DEI、ESG、そしてWHO(世界保健機関)に関する動向についても取り上げてみたい。

【エネルギー・環境】

パリ協定からの正式な離脱を宣言、国連に通達。アメリカ第一主義を国際的な環境政策にも反映させる方針を示した。トランプチームによれば、パリ気候協定の公式離脱によって、米国は1兆ドル節約するという。 アラスカ州における天然資源の開発と生産を最大化し、同州を化石燃料の採掘を強化する資源貯蔵庫にするための大統領令を発令 国家エネルギー緊急事態を宣言 エネルギー生産を解き放ち、効率的なエネルギー生産を確保するための許可プロセスやその他の規制システムを緩和する命令を発令 山火事の緩和に役立てるため、カリフォルニア州南部の水資源供給を改善するための覚書を発表 洋上風力発電のリースを一時停止し、リースや許認可の見直しを指示

【ジェンダーとDEI】

男性と女性を唯一の性別として定義する連邦政策を導入 DEIプログラムや政策を連邦政府内で終了するという大統領令を発令

【その他の政策】

世界保健機関(WHO)からの脱退を表明 など

最後に

トランプ大統領の就任演説は、既存の政治や国際秩序への反発を軸に、国民の生活と経済の復興を最優先に掲げた内容であり、「アメリカ第一主義」という明確なビジョンを示しながら、政治権力を国民に取り戻すことを約束したものであった。また、この演説では、信仰や精神的な価値観が国民の結束と国家の復興において重要な役割を果たすことが繰り返し強調された。

周知のとおり、我が国の政府はこれまで大きな決断ができず、不要かつ国益を損なう政策を続けてきたのが現実だ。そうした歴史を覆す今こそが、最大のチャンスではないだろうか。

トランプ政権の方向転換を奇貨とし、我が国の政府もパリ協定からの離脱、脱炭素政策の見直し・廃止、WHOからの脱退、LGBT関連法の廃止など、左派リベラル勢力が推し進めてきた空想的社会主義政策を見直し、廃止する時期にきているのではないだろうか。