4日後、わずかに風が弱まる予報だったため、風表側のエリアを確認しようと明和町のサーフへ向かった。

午後4時ごろにポイントに到着すると、鳥の大群がサーフを飛び回っており、あからさまにベイトが入っている様子だ。

しかし向かい風が強く、準備を終えキャストしたころには、金属製の重いルアーでも届くか届かないかの距離感。加えてベイトの足が速く、あっという間にはるか遠くへと去ってしまった。

日暮れを迎えることもあり、ベイトを追うことをやめシーバスが足を止めそうな石積みの周りに狙いを変更。ヒラメなんかも意識し、13cmロングリップのフローティングミノーで、やや潜らせて探っていく。

河口エリアでのルアーシーバス釣行で70cm級の良型本命をキャッチ!(三重・伊勢)見事なハーモニカバイト(提供:週刊つりニュース中部版APC・積木洋)

向かい風で投げにくいが、風と流れがぶつかっているラインをトレースするとあっけなくヒット。50cmに満たない小型だったが、その魚を皮切りに連発。日が暮れ30分ほどの間に3キャッチ、バラシ多数の好反応。恐らくイワシを追っていた沖の群れが、一時的に居着いたのだろう。

4kgクラス登場

小さいながらも連続ヒットは楽しいもので、ルアーを替えて反応を見たりしていたが、ある時ピタッと反応が途絶える。魚が動いたのかと考えたが、最後にもう一度ロングリップミノーで潜らせると久々のヒット。

先ほどと同サイズだろうとのんびりファイトをしていると、今回初めて波打ち際での強い抵抗を見せる。身切れを防ぐためドラグを緩めて、丁寧なファイトで取り込んだのは、先ほどより重く良型のスズキサイズ。

河口エリアでのルアーシーバス釣行で70cm級の良型本命をキャッチ!(三重・伊勢)4kgクラスの見事なシーバスで最後を飾った(提供:週刊つりニュース中部版APC・積木洋)

手尺計測で70cm少々。フィッシュグリップの計りで4kgと、ヒラスズキ並みの素晴らしいウエートの魚。シーズンや魚体から産卵を控えていることは明白なので名残惜しくはあるが、早々に撮影を済ませ悠々と泳ぎ去る大物の背を見送った。