また今回、同プロジェクトはテキサス州から投資をスタートします。近年のアメリカ内でのテキサス投資ブームは極めて大きな動きになっています。テキサス州には主要都市が3つ、ダラス、ヒューストン、オースティンがあり、人口も急増しています。またカリフォルニア州が規制だらけの州であるのに対してテキサスがオープンであることもオポチュニティという観点から圧倒しており、かつてのゴールド ラッシュで人口移動が起きたのと同様、インベストメント ラッシュでテキサスに強烈な太陽が照りつけていると断言してよいでしょう。

ではスター ゲート計画がなぜ、トランプ氏のハートを射抜いたのでしょうか?ずばり、AI技術のアメリカでの囲い込みとみています。いわゆる製造業は地産地消ともされ、世界中に工場投資をする必要がありました。ところがテクノロジーはアメリカに基盤があれば世界を支配できるのです。そして世界中の人に「あなたのデータは安心です。なぜならアメリカにデータセンターがあるからです」という囲い込みができるのです。アメリカに圧倒的なインフラを作ればそれがディファクトスタンダードになるのは目に見えています。日本だって頑張っているぞ、と言っても9割はアメリカのテクノロジーインフラに頼らざるを得なくなるのです。

わかりやすい例で言うとネットフリックスは今や日本を含め世界で3億人の人々が視聴するエンタメのインフラです。ではその会社はどこにあるか、といえばアメリカです。もちろん、拠点は各国にありますが、それは営業拠点でしかなく、頭脳も意思決定も主要なインフラ基盤も全部アメリカにあるのです。これが今後、テクノロジー全般になるということです。

特に今回のAIインフラでは医療の分野での大躍進が期待されています。がんなどの治療が画期的なレベルで改善されるとされます。それらをすべて牛耳る基盤がアメリカにできるということです。

トランプ氏は憲法改正をしない限りあと4年しか大統領に君臨できませんが、アメリカにテクノロジーの基盤を集約させれば他国はアメリカのいうことを聞かざるを得ないとも言えるのです。これが達成できれば核兵器より強い人類を支配する手段になりえるのです。