全国高校サッカー選手権大会 写真:Getty Images

 山梨学院高校で主将を務めるMF山田逞人の進路先が、関係者への取材で明らかになった。山梨学院は第103回全国高校サッカー選手権大会に出場していた。

 関係者によると、山田は関東大学リーグ2部に所属する山梨学院大学に進学するという。同選手は103回の選手権大会の山梨県予選1回戦で試合前練習の際に左足を骨折。そんな中、仲間たちの活躍もあり県全国大会への切符を手にした。決死の覚悟でリハビリを行った山田は、12月29日に行われた選手権本大会1回戦、兵庫県代表の滝川第二高校との対戦で、後半37分に途中交代でピッチに立った。チームは1-2で敗れたが、待望の試合復帰を果たしている。

 高校では怪我に泣かされた名門校の主将は、山梨学院大学での4年間でもう1度鍛え直し、プロサッカー選手を目指していく。なお、同大学は日本サッカー協会公認のS級ライセンス(プロライセンス)を持ち、川崎フロンターレユースや専修大学で指導経験のある岩渕弘幹氏が監督を務めている。

 山田は小学生時代の2018年に大阪の名門ジュネッスFCで、JFAバーモントカップ第28回全日本U-12フットサル選手権大会に出場。決勝戦で鹿島アントラーズジュニアに勝利し、青森山田MF川口遼己らと共に全国制覇を経験した。その後、中学校進学と同時に山梨県にあるアメージングアカデミーへ入団し、スペイン発祥の「エコノメソッド」を導入する全寮制の同クラブで技術や戦術面を徹底的に磨いた。その後、全国屈指の強豪校である山梨学院へ進学している。

 同選手の進学する山梨学院大学は、2024シーズン関東2部リーグを10位で終えた。その結果、3部リーグ3位の専修大学と入れ替え戦を戦うこととなり、1-1で引き分けた結果レギュレーションによって2部残留を決めた。OBには大宮アルディージャに所属するDF関口凱心などがいる。