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韓国国内リーグでは、2025シーズンからピッチコンディションに関する新たなルールが採用。以前からFW石田雅俊(大田ハナシチズン)やFCソウル所属の元イングランド代表FWジェシー・リンガードらがピッチコンディション悪化によるパフォーマンスへの影響を訴えていただけに、こうした選手や関係者の声が反映されたとみられる。
韓国プロサッカー連盟は1月、2025シーズンのリーグ規程における変更点を公式発表。気候変動の影響もあり、以前からピッチコンディションの悪化が問題視されていただけに、新たに以下のようなルールを設けている。
「正常な試合を開催できないほど、ピッチコンディションが深刻な不良である場合、韓国プロサッカー連盟がホームとアウェイの会場を変えるか、ホームチームに中立地を探す義務を課すことができる」
韓国のサッカースタジアムにおけるピッチコンディションを巡っては、2024年9月にソウルで開催されたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の韓国代表対パレスチナ代表で、試合後に韓国代表FWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)が「アウェイの方がピッチコンディションが良いのは残念」と漏らして話題に。韓国メディア『フォーフォーツー』は、2024年夏にジュビロ磐田から大田へ復帰した石田のコメントを紹介していた。
「韓国のスタジアムはピッチコンディションが良くないから、まわりが見えない。ボールタッチ、ボールコントロールに気を遣う必要があるし、ミスすることもある。日本とは全然違う。日本のスタジアムは芝の状態が良い。プレー環境は、韓国1部リーグよりもJ3リーグの方がずっと良いくらいだ。初めて韓国に来た時は問題なかったけど、最近は酷くなっている。プレーに影響が出るのは致し方ない」
またリンガードも「プレミアリーグでは、パスが足元にきちんと届くかどうか心配する必要はない。だが韓国では、そのことについて気を遣う必要がある。良いサッカーをするためには、良好なピッチコンディションが必要不可欠だ」と、ピッチコンディション悪化を問題視していた。