毎朝コーヒーを飲むのが日課、という人は多いでしょう。
そんな人は知らないうちに健康に良い選択をしていたのかもしれません。
アメリカのハーバード大学(Harvard University)とテュレーン大学(Tulane University)の研究者たちは、コーヒーの摂取タイミングが健康にどのような影響を及ぼすかを調査しました。その結果、朝に飲むコーヒーが特に健康に良い可能性があることがわかりました。
この研究の成果は、2025年1月14日に『European Heart Journal』誌に発表されました。
朝の一杯が私たちの未来にどのような変化をもたらすのか、詳しく見ていきましょう。
目次
- コーヒーの健康効果
- 朝のコーヒーがもたらす意外な効果
コーヒーの健康効果
これまでの多くの研究が、コーヒーは健康に良い効果をもたらす事が報告されています。
例えば、1日3–6杯のコーヒーが心血管疾患や2型糖尿病のリスクを低下させるという研究もあります。
しかし、これらの研究の多くは「コーヒーの量」に注目しており、「飲むタイミング」については十分に調査されていませんでした。
コーヒーと言えば、興奮作用を持つカフェインが代名詞になるくらい主要な成分になっており、目が覚めると感じる人もいれば、効果が強すぎて飲むと眠れなくなるという人もいます。
そのため朝に飲むコーヒーは、目覚めを助け、体内時計を整える効果があると考えられる一方で、午後や夜のコーヒー摂取は睡眠を妨げる可能性が指摘されていました。
そこで今回の研究者たちは、コーヒー摂取のタイミングが健康効果にどのような影響を及ぼすのか調査することにしたのです。
もしコーヒーを飲むタイミングで健康効果が変わるのであれば、より効果的にコーヒーを楽しむことが出来るようになるはずです。