ダンクレー 写真:Getty Images

 かつてヴィッセル神戸やセレッソ大阪に在籍していたブラジル人DFダンクレーは2024年、ブラジルでプレーしていたが再び海外移籍。1月22日に中国クラブへの加入が正式決定している。

 現在32歳の同選手は、2019シーズンから2年間にわたり神戸に在籍していたが、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタやMFセルジ・サンペールらとの外国人選手出場枠を巡る争いで後れをとり、出場機会が限定。2020シーズン終了後にC大阪へ加入も、わずか半年でサウジアラビアのアル・アハリへ完全移籍していた。

 そのアル・アハリで2022年6月までプレーした後は、ECヴィトーリアへの移籍により母国復帰。2023年4月のECヴィトーリアを退団から8か月にわたりフリーの身だったが、2024年1月にヘトロFCへ加入。ブラジル4部リーグ戦16試合の出場で1ゴールと、主力選手として活躍すると、ブラジルの移籍期間最終日である9月3日にヴィラ・ノヴァFCへステップアップ移籍。2024シーズン終了後までの短期契約を結んだ。

 そのヴィラ・ノヴァFCでも、ブラジル2部リーグ戦7試合のスタメン出場と守備陣を支えていたが、2024シーズン限りで退団。中国2部の石家荘功夫が22日にダンクレーの獲得を公式発表している。

 石家荘功夫は2020年に創設。2024シーズンの中国2部リーグでは、首位クラブから勝ち点18差の6位と、クラブ史上初の1部昇格を逃している。

 なおダンクレーは、2022年6月のアル・アハリ退団時に一方的に契約を解除。中東メディア『Erem News』が2023年3月に伝えたところによると、国際サッカー連盟(FIFA)はアル・アハリに対して675万ドル(約8億8000万円)の罰金支払いにくわえて補強禁止処分の決定を下したという。また同選手はヴィトーリアとの契約解除を巡っても、同クラブを提訴していた。