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MF本田圭佑の古巣であるブラジル1部ボタフォゴFRは、2024シーズンのJ1得点王であるブラジル人FWアンデルソン・ロペスの獲得を断念した模様。同クラブの会長は、交渉のテーブルにおける横浜F・マリノス側の対応に不満を抱いているという。
ロペスの去就を巡っては、ブラジル人ジャーナリストのヴェネ・カサグランデ氏が17日、ボタフォゴ移籍の可能性を伝えるとともに、「横浜FMとロペスの契約には以前、500万ドル(約8億8000万円)の契約解除条項が盛り込まれていたが、現在は契約更新により解除条項は設定されていない」と契約内容の一部を報道。「すでにボタフォゴのオファーを受け入れている」と個人合意も伝えていた。
ただクラブ間交渉の進展具合については、ブラジルメディア『ge』が19日に「ボタフォゴにとって、横浜FMとの交渉は難しい」「横浜FMはロペスと2027年6月まで契約延長。これが横浜FMに有利に働く」など報道。カサグランデ氏は20日に「ボタフォゴは移籍金200万ドル(約3億1000万円)でオファーを再提示も、横浜FMはボタフォゴからの2度目のオファーを拒否」と伝えていた。
そしてブラジルメディア『radioglobo』は21日に「ボタフォゴは横浜FMから2度オファーを却下された後、ロペスの獲得を断念。交渉は破談」と報道。横浜FMの契約延長や複数回にわたるオファー拒否が実を結んだものとみられる。
この交渉破談に関連して、ブラジルメディア『vamofutebol』は22日に「ボタフォゴの会長は、ロペス本人がボタフォゴでのプレーを望んでいるにもかかわらず、なかなか譲歩しない日本のクラブの態度に不満を募らせている。ただ、契約解除条項がないため、早期解決の可能性は低い」とリポート。
選手サイドの考えについては、「ロペスの代理人は、契約解除条項が存在しないことにより、移籍交渉で行き詰まりを感じている」と綴っており、新契約締結による解除条項の撤廃が、ボタフォゴ移籍消滅の理由のひとつとして考えているという。