謎のドローンについて大統領就任日の翌日に重要な発表をすると宣言したドナルド・トランプ次期大統領だが、今度は、ジョン・F・ケネディ、ロバート・F・ケネディ、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)の暗殺に関する長年非公開とされてきた政府ファイルの公開を宣言した。政府の透明性向上に向けた取り組みとして、就任初日に公開を指示する予定だという。

政府の透明性向上に向けた取り組み

 2024年11月5日の大統領選で勝利したトランプ氏(78歳)は、ワシントンD.C.で開催された勝利集会で、「政府の透明性と説明責任を回復するための第一歩として、政府文書の過剰な機密指定を解除する。近日中に、ジョン・F・ケネディ大統領、弟のロバート・ケネディ、そしてマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの暗殺に関する残りの記録を公開する」と表明し、会場から大きな拍手を受けた。

 トランプ氏は、最初の任期中にも、1992年のケネディ暗殺記録収集法に基づき、JFKファイルの公開を検討していた。しかし、当時のCIA長官マイク・ポンペオ氏(後に国務長官)などの国家安全保障関係者からの強い反対に遭い、一部のファイル公開にとどまり、完全公開は2021年10月に延期された。バイデン大統領も同様のアプローチをとっていた。

 CNNの報道によると、JFK暗殺に関するCIAの記録の95%以上は既に公開されている。ケネディ大統領は1963年11月22日に暗殺された。政府の調査では、暗殺犯リー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯行と結論付けられているが、多くの疑問点が残されており、その結論に懐疑的な意見も少なくない。

 トランプ氏は選挙運動中、JFKファイルの完全公開を公約していた。今回の勝利集会では、さらにロバート・ケネディ、そしてキング牧師に関する未公開の政府文書も公開すると明らかにした。

トランプ氏「ジョン・F・ケネディ」「ロバート・F・ケネディ」「キング牧師」の暗殺関連ファイル公開を宣言
(画像=ロバート・F・ケネディ 画像は「Wikipedia」より、『TOCANA』より 引用)