フォルクスワーゲンが商品改良したゴルフRとゴルフRヴァリアントを日本で発表。“2.0TSI”2リットル直4ターボエンジンは最高出力を従来の320psから333psへとアップ。内外装デザインの一部変更や機能装備のバージョンアップも実施。ボディタイプはハッチバックとワゴンのヴァリアントを設定

 フォルクスワーゲン ジャパンは2025年1月10日、第8世代のゴルフのマイナーチェンジモデルで、ハイパフォーマンスグレードに位置する改良型の「ゴルフR」および「ゴルフRヴァリアント」を東京オートサロン2025の会場で披露し、本年1月下旬以降に発売するとアナウンスした。

車種展開および車両価格は以下の通り。

ゴルフR:704万9000円

ゴルフR アドバンス:749万9000円

ゴルフR ヴァリアント:712万9000円

ゴルフR ヴァリアント アドバンス:757万9000円

歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲フォルクスワーゲン・ゴルフR ヴァリアント アドバンス 価格:757万9000円 全長4650×全幅1790×全高1465mm ホイールベース2670mm 車重1590kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはピュアホワイト、『CAR and DRIVER』より引用)

 今回の改良は、パフォーマンスのさらなる向上を図るとともに、内外装デザインの一部変更や機能装備のアップグレードなどを実施して、ゴルフの“R”モデルとしての訴求力をいっそう高めたことが特徴である。

歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲フォルクスワーゲン・ゴルフR 価格:704万9000円 全長4295×全幅1790×全高1460mm ホイールベース2620mm 車重1510kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはグラナディラブラックメタリック、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲フォルクスワーゲン・ゴルフR ヴァリアント 価格:712万9000円 全長4650×全幅1790×全高1465mm ホイールベース2670mm 車重1590kg 乗車定員5名 写真のボディカラーはラピスブルーメタリック、『CAR and DRIVER』より引用)

 注目のパワートレインには、EA888エンジンシリーズで最も高出力なチューニングを施した改良版の“2.0TSI”1984cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボユニットを搭載。全域で力強いエンジン特性を実現するとともに、ターボラグを感じさせないレスポンスの良さを強調し、かつ吸排気可変バルブタイミング機構や排気側の2段階バルブリフト量可変機構、電子制御化したクーラント制御などを採用して、パフォーマンスと環境性能 を高次元で満たすスポーツエンジンに仕立てる。最高出力は従来の320psから333ps/5600~6500rpmにアップし、最大トルクは従来と同数値の420Nmを2100~5500rpmの回転域で発生する。一方、トランスミッションには専用セッティングの7速DSGを組み合わせ、駆動機構には車速、エンジン出力、ステアリング角度、横加速度、ヨーレートなどの情報をもとに2つのマルチプレートクラッチが後輪左右のトルク配分を最適にコントロールしてトルクを可変的に配分するRパフォーマンストルクベクタリングを配した4MOTIONシステムを採用。また、足回りにはR専用チューニングのスポーツサスペンションのほか、電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”とアダプティブシャシーコントロール“DCC”を統合制御するだけではなく、4MOTIONと高度に連携したビークルダイナミクスマネージャーを、操舵機構には最新世代のプログレッシブステアリングを組み込む。さらに、ドライビングプロファイル機能には通常のコンフォート/スポーツ/カスタムに加えてR専用のレースモードを設定。専用レザーマルチファンクションステアリングホイールには、ワンタッチで瞬時にレースモードへと切り替えられる“R”ボタンを配備した。なお、性能面では0→100km/h加速がゴルフRで4.6秒、ゴルフR ヴァリアントで4.8秒を実現している。

歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲改良版の“2.0TSI”1984cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボエンジンを搭載。最高出力は従来の320psから333ps/5600~6500rpmにアップし、最大トルクは従来と同数値の420Nmを2100~5500rpmの回転域で発生する、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲駆動機構には車速、エンジン出力、ステアリング角度、横加速度、ヨーレートなどの情報をもとに2つのマルチプレートクラッチが後輪左右のトルク配分を最適にコントロールしてトルクを可変的に配分するRパフォーマンストルクベクタリングを配した4MOTIONシステムを採用、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲電子制御式ディファレンシャルロック“XDS”とアダプティブシャシーコントロール“DCC”を統合制御するだけではなく、4MOTIONと高度に連携したビークルダイナミクスマネージャーを配備、『CAR and DRIVER』より引用)

 外装については、新デザインのLEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”(ダイナミックターンインジケーター付)やイルミネーション付きのVWエンブレム、R専用エクステリア、エアカーテンを組み込んだ新フロントバンパーおよびベンチレーショングリル、シルバーマットクロームのドアミラー、新造形のLEDテールライトクラスター、クロームのデュアルツインエキゾーストパイプ、ブルー塗装ブレーキキャリパーなどを配備したことがトピック。また、足もとにはゴルフRおよびゴルフR ヴァリアントに18インチアルミホイール“Jerez”+225/40R18タイヤを、ゴルフR アドバンスおよびゴルフRヴァリアント アドバンスに1本当たりの重量が8kgという軽量タイプの19インチ鍛造アルミホイール“Warmenau”+235/35R19タイヤを組み込んだ。ボディカラーはラピスブルーメタリック、ピュアホワイト、グラナディラブラックメタリックという3色をラインアップし、ハッチバックのゴルフRおよびゴルフR アドバンスはラピスブルーメタリックとピュアホワイトのルーフをブラックで仕立てている。

歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲新デザインのLEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”やイルミネーション付きのVWエンブレム、エアカーテンを組み込んだ新フロントバンパーおよびベンチレーショングリル、シルバーマットクロームのドアミラーを装備、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲新造形のLEDテールライトクラスターやクロームのデュアルツインエキゾーストパイプ、ブルー塗装ブレーキキャリパーを配備、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲ゴルフR ヴァリアントはシルバー塗装のルーフレールを装着、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲ゴルフR アドバンスおよびゴルフRヴァリアント アドバンスは1本当たりの重量が8kgという軽量タイプの19インチ鍛造アルミホイール“Warmenau”+235/35R19タイヤを装着、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲ゴルフRおよびゴルフR ヴァリアントは18インチアルミホイール“Jerez”+225/40R18タイヤを組み込む、『CAR and DRIVER』より引用)

 インテリアに関しては、ブラックの内装色を基調に、タッチ式スイッチや大型のパドルシフトを備えたDシェイプのレザーマルチファンクションステアリングホイール、中央に大きく回転計を配する専用デザインのデジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”、カーボン調メッシュデザインのデコラティブパネル、ステンレス材のペダルクラスター(アクセル/ブレーキ)などを専用装備。先進機能として、新設計のMIB4システムと12.9インチ大型タッチスクリーンを配したVolkswagen純正インフォテイメントシステム“Discover”やIDAボイスアシスタント、ヘッドアップディスプレイも採用する。一方でシートについては、ゴルフRおよびゴルフR ヴァリアントにR専用ファブリック&マイクロフリース表皮(ブルー/ソウルブラック)のトップスポーツシートを、ゴルフR アドバンスおよびゴルフRヴァリアント アドバンスにR専用ナッパレザー表皮(ブルー/ソウルブラック)のトップスポーツシートを装着した。

歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲ブラックの内装色を基調に、タッチ式スイッチおよび大型パドルシフトを備えたDシェイプのレザーマルチファンクションステアリングホイールやカーボン調メッシュデザインのデコラティブパネル、ステンレス材のペダルクラスターなどを専用装備。写真はゴルフR アドバンスのインテリア。日本導入モデルのハンドル位置は右、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲中央に大きく回転計を配する専用デザインのデジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro”を配備、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲トランスミッションには専用セッティングの7速DSGを採用。シフトセレクターはスイッチ式、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲ゴルフR アドバンスおよびゴルフRヴァリアント アドバンスはR専用ナッパレザー表皮(ブルー/ソウルブラック)のトップスポーツシートを配備、『CAR and DRIVER』より引用)
歴代“R”史上最強の最新鋭フォルクスワーゲン・ゴルフRが日本デビュー
(画像=▲ゴルフRおよびゴルフR ヴァリアントはR専用ファブリック&マイクロフリース表皮(ブルー/ソウルブラック)のトップスポーツシートを装着、『CAR and DRIVER』より引用)

 なお、オプションとして電動パノラマスライディングルーフ(電動サンシェード、UVカット機能付)とプレミアムサウンドシステム“Harman Kardon”(総出力480W、12チャンネル-9スピーカー)で構成するラグジュアリーパッケージを、ゴルフR アドバンスに25万3000円で、ゴルフRヴァリアント アドバンスに27万5000円で用意している。

文・大貫直次郎/提供元・CAR and DRIVER

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